2列目左側シートが電動で昇降する
三菱自動車はオールラウンドミニバンの新型デリカD:5に、2列目左側シートをスライドダウンして乗降時の負担を軽減する、福祉車両のハーティーランシリーズ「サイドムービングシート仕様車」を設定。全国の系列販売会社を通じて5月23日から販売を開始した。
障がい者の活躍の場を広げるため、また高齢化社会への対策としても、自動車メーカーにとって今後ますます、福祉車両への取り組みが大切になってくることは言うまでもない。三菱自動車も「クルマによる移動の便利さ・快適さを、より多くのお客さまに」という考えのもと、1991年から“ハーティーランシリーズ”を販売している。
ミニバンは車内がゆったりして快適な半面、車高やフロアが高く、体を動かしにくい人が自分で乗り降りするのも、介助するのも大変だ。
今回リリースされた新型デリカD:5のサイドムービングシート仕様車は、2列目左側のシートを電動で回転させ、車いすの座面とほぼ同じ高さまでスライドダウンすることで、乗り降りの負担を大幅に軽減。
また前後シートスライドとリクライニングを電動で操作できるようにしたうえ、シート組み込み式アームレストおよびフットレストを採用してより快適になった。スライドダウン操作などを手元で行なえるリモコンスイッチ(携帯タイプ)を標準装備している。
販売価格だが、架装費用のみの場合は58万8000円(消費税は非課税、以下同)。また車両本体価格と専用メーカーオプションに架装費用を合計した参考価格はGで417万8000円、G-Power Packageで430万8000円となっている。この参考価格にはリサイクル料金、保険料、消費税以外の税金、登録に伴う費用などは含まれていない。詳細は全国の系列販売会社まで問い合わせてほしい。