【親水タイプ】
一方の親水はというと、撥水タイプのように水滴はならず、ベタッと大きな水膜となって流れ落ちるという特性。水玉として残りにくいため、雨ジミやウォータースポットになりにくい。ただし、水膜にならない程度の小雨だと、稀に水分が残って跡になってしまうケースはある。そして、デメリットは”見た目の気持ちよさに欠ける”ということ。明らかな効果がわかる撥水と比べると、コーティング特有の満足感が感じにくいのだが、この点をどう受け止めるかはオーナー次第であろう。
特性を知ればオススメが見えてくる
撥水なのか、親水なのか。最終的には好みで選べばいいのだが、次のような場合は選び分けたほうがいい。まずは駐車場所。屋外では雨に当たったり、日差しに照らされたりを繰り返すこともあるので、親水のほうがダメージは少ない。ボディカラーもウォータースポットが目立ちやすい濃色系であれば、親水のほうがいいだろう。一方、ガレージ保管などの屋内であれば水滴が集めた日光によって塗装が焼かれることもないので、撥水でも問題は起きにくい。
このようにコーティングを選ぶときは、価格や効果持続期間、作業性だけでなく、愛車の保管や色なども考慮しつつ、撥水か親水かもチェックするとよりよいボディケアが可能になるだろう。「なんとなく良さそうだから選んでみた」では逆効果のこともあるので要注意だ。