ライバルはマスタング? リトラでスーパーカー風味
A60の型式で認知されることになる2代目スープラ(相変わらず日本名はセリカXX)が誕生したのは1981年7月。エンジンはすべて6気筒で2.8リッターと2リッターが載っていた。相変わらず、Aピラーから後ろは4気筒エンジンを積むセリカと共有していたが、ロングノーズを強調するリトラクタブルヘッドライトは、まったく違うクルマという印象を与えた。 スーパーカー・ブームの価値観が残る日本市場では、そのシルエットを含めてスーパースポーツ然とした雰囲気をまとっていた。ちなみに、同時にフルモデルチェンジしたセリカのヘッドライトは国産車としては唯一のポップアップタイプだったが、1983年のマイナーチェンジによりリトラクタブルヘッドライトを与えられたが、セリカXXとは異なる顔つきで明確に差別化されていた。
A60型スープラのエンジンは2.8リッターと2リッターの直列6気筒で、2.8リッターは5M-GEU型DOHCエンジン。2リッターエンジンはSOHCの1G-EU型だったが1982年2月にM-TEU型SOHCターボが追加されている。
さらに1983年8月のマイナーチェンジ時に2リッターターボにインタークーラーを追加したほか、NAの2リッターエンジンがDOHC4バルブの1G-GEU型に変更された。このエンジンを積んだグレードにはフェンダーに「TWINCAM 24」のデカールがさん然と輝き、高性能エンジンに進化したことをアピールした。また、マイナーチェンジ直前のタイミングでドアミラーが解禁されたこともあり、後期型はドアミラーとなっている。