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運転に自信があっても装備したい! 高齢者ドライバーにこそ選んでほしい先進安全装備3つ

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TEXT: 山本晋也  PHOTO: トヨタ/日産/Auto Messe Web編集部

事故を未然に防ぐ安全装備が進化

 高齢者が当事者となる交通事故が社会問題化している。統計を見ればわかるように高齢者ばかりが交通事故を起こしているわけではないし、年齢にかかわらず安全運転の意識を高めていくべきなのはいうまでもない。それでも運転免許の取得率が高い団塊世代が絶対数でも、人口比でも大きいのは疑う余地のない事実。高齢が原因かは別としても団塊世代が関係する交通事故が目立つようにはなるであろう。もっとも、ここ10年の傾向を見ると死亡事故だけでなく交通事故そのものが減少。それにはクルマが事故を未然に防ぐ安全装備が進化、普及していることが貢献していることも間違いない。先進技術で磨かれた安全装備を取り上げてみよう。

AEB(衝突被害軽減ブレーキ)

 高齢運転者の交通事故防止対策という社会的なテーマに対して、日本政府は「サポカーS」の愛称をつけて先進安全装備の普及を促進。正しくは「セーフティ・サポートカーS」というのだが、最低条件としてAEB(衝突被害軽減ブレーキ)とペダルの踏み間違い時加速抑制装置(誤発進抑制機能)の2つを備えていること。AEBの機能によってベーシック・ベーシック+・ワイドと3つに区分されている。

 高齢ドライバーにオススメは、歩行者を検知するAEB搭載「サポカーSワイド」の条件をクリアしているクルマ。具体的にいえばAEBについては対車両であれば高速道路の速度域まで作動をカバーしているだけの能力は最低限満たしておきたい。歩行者についても夜間も検知できる能力があるものがオススメだ。

 

誤発進制御

 サポカーSワイドにはペダルの踏み間違いによる誤発進抑制機能や車線逸脱警報、オートハイビームなどの先進ライトも条件づけられている。とくに誤発進抑制については前進時だけに機能するクルマもあるが、後退時であっても作動するクルマがオススメ。最近では、誤発進抑制についてはアフターパーツでも選ぶことができるようになっているので、クルマを買い換える予算は厳しい…というユーザーも検討してほしい。

 

ブランドスポットモニター(BSM)

 サポカーSには含まれないが、高齢ドライバーにオススメの先進安全装備といえば「ブランドスポットモニター(BSM)」が思い浮かぶ。車両の斜め後ろから接近してくるクルマはときにドラミラーの死角に入ってしまうこともあるが、そうしたクルマの存在をミリ波レーダーでキャッチして、ドアミラー部などにコーションを出すことで知らせてくれる機能。メーカーによっては「ブラインドスポットインフォメーション」、「ブラインドスポットモニタリング」などと呼んでいることもあるが、基本的な機能は同じだ。

 視野が狭くなるとドアミラーに映ったクルマの影を見落としてしまうこともあるだろう。この機能がついていれば複数車線を走っていて、横のクルマに気付かずに車線変更をして接触事故を起こすといった事故も減るはずだ。

 最近では、リアバンパー付近に設置されたミリ波レーダーの情報を利用して、駐車場から後退して出る際の接近車両を知らせる「リアクロストラフィックアラート」、さらに衝突被害軽減ブレーキを作動させる「リアクロストラフィックオートブレーキ」といった機能が各社からリリース。まだまだ搭載モデルは少ないが、今後のクルマ選びでは欠かせない機能となりそうだ。

 こうした先進安全装備は高齢ドライバーに限らず、すべてのドライバーに対してミスをカバーしてくれるもの。どんなに運転に自信があっても死角をなくすことはできないし、うっかりミスもゼロにはできない。新車を買おうというのなら、最新の運転支援システムを選んでおくことで、将来の後悔をなくすことができるだろう。

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