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高齢者の交通事故を抑制!トヨタ「踏み間違え加速抑制システム」設定車種を拡大

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: TOYOTA

既販トヨタ車12モデルに後付けできる

 トヨタは、2018年12月より展開してきた後付けの「ペダル踏み間違い加速抑制システム」を既販5車種から2019年内に順次12車種まで拡大し、販売を開始する予定であることを発表した。これにより、現在所有しているペダル踏み間違い加速抑制システムが搭載されていないクルマのユーザーにとって、さらなる安全と安心をプラスできることになる。

「踏み間違い」による衝突被害軽減のシステム

 トヨタは「交通事故死傷者ゼロ」を掲げ、それに向けて新型車には、歩行者事故や追突事故などの被害軽減に大きな効果をもたらす「Toyota Safety Sense」と、駐車場などの低速時での衝突被害軽減を実現する「インテリジェントクリアランスソナー」などを設定展開している。

 より安全なクルマを目指す「統合安全コンセプト」の考え方のもと、事故の前後にフォーカスされていた対応領域を、駐車から通常運転、衝突直前、衝突後、事故の際の救助まで拡大することで、あらゆる運転ステージで最適なドライバー支援を行なっている。

 今回発表した後付けの踏み間違い加速抑制システム対象車種の拡大は、「交通事故死傷者ゼロ」の実現に向けたトヨタの取り組みのひとつと言える。しかも近年、駐車場などでのブレーキとアクセルのペダル踏み間違い事故は、75歳以上の高齢ドライバーが起こす傾向にある。

 トヨタはその対策として、パーキングサポートブレーキの展開に加えて「後付けの踏み間違い加速抑制システム」の対象車種の拡大を順次進めてきた。同システムは、ブレーキ制御を行なわないなど、パーキングサポートブレーキの機能とは同等ではないものの、ブレーキと間違えてアクセルペダルを強く踏み込んでしまった際に、加速を抑えるなど、衝突被害軽減に貢献する。

 システムの概要は、車両前後に取り付けた超音波センサーによって前方または後方約3m以内にある壁などの障害物を検知し、ブザー音で注意喚起。それでもブレーキと間違えてアクセルを強く踏み込んでしまった際には、加速を抑制して衝突被害を軽減する。

 また、バックするときは障害物を検知していない状態でも、約5km/h以上でアクセルを踏んだ場合、速度が出過ぎないよう加速を抑制して安全な運転をサポートする。

 対象車種は、すでに後付けが展開されているプリウス/アクア/プリウスα/プレミオ/アリオンに加え、6月3日にポルテ/スペイド/ウィッシュの3車種に設定を拡大。さらに10月にはカローラアクシオ/カローラフィールダー/パッソ、12月にはヴィッツにも設定を拡大する予定となっている。価格は5万5080円(税込)で、販売店装着の純正用品として、現在所有しているクルマに取り付けることが可能だ。

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