スタイリッシュな”04″か、無骨さの”05″か
ウェッズはSUV専用のホイールブランド「WEDS ADVENTURE」より、2本の新作を発表した。”03″に続く2019年モデルとしてリリースされたのは、幅広いSUVでマッチング可能な『MUD VANCE 04(以下:マッドヴァンス ゼロフォー)』と『MUD VANCE 05(以下:マッドヴァンス ゼロファイブ)』。これまでのラインアップとはひと味違う秀作に迫ってみたい。
【MUD VANCE 04】
メッシュデザインをベースにした「マッドヴァンス ゼロフォー」。スポークの内股には1段落とし込んだリブ処理を加え、コの字に加工したリム部分にはポリッシュラインを与えるなど、SUVの足元にふさわしい躍動感をプラス。また、同じくリム部にはピアスボルトを封入。さらにブランドロゴをデザインしたセンターキャップは、ナットホールまで伸びるポリッシュ加工を施すなど、センター周りの間延び感を払拭しつつ、絶妙なアクセントを生み出した。
そして、フェイス面はセンターに向かってラウンドするコンケーブ形状。メッシュの持つ軽快さと大胆な曲線美を融合した1本は、トヨタ・ランドクルーザーといった大型SUVのボディにも格負けする心配なし。しかも、5穴と6ホールでスポーク本数を最適化し、それぞれ5交点と6交点メッシュを採用。”車種別にベストを追求できる”のもウェッズアドベンチャー・シリーズの武器といえよう。
なお、マッドヴァンス ゼロフォーの設定サイズは16〜20インチ(19インチ除く)。狙い目の車種は、ランドクルーザー・プラドにくわえ、スズキ・ジムニー(シエラ)、マツダCX-5、三菱デリカD:5など、多くのSUVでマッチング可能だ。
【MUD VANCE 05】
SUVのみならず、RV、トランスポーターをターゲットにしているブランド。そんなウェッズアドベンチャーが放つもう1作が、「マッドヴァンス ゼロファイブ」だ。メッシュデザインでアーバンな雰囲気の”04″とは異なり、USライクなノリが漂う骨太な6スポークを採用。変則的なヒネリを与えたスポークの天面には、カギ状のポリッシュラインを与えたり、スリット状のホールを加えるなど、ワイルドな疾走感を持たせた。
また、ディープなリム形状となるのも”05″の美点だ。フランジまで伸びる切削処理を追加したことで、スポークのポリッシュラインとの一体感がアップ。伸びやかさを主張するとともに、センターパートは大きく落としこませたことでタフさはさらに加速。スタイリッシュな04とは異なり、アグレッシブな1本に仕上げられた。しかも、”04″と同様に「TPMS空気圧センサー」の装着安定性を高めたバルブ穴加工も処理済み。ハード走行もこなすSUVにとって大きな安心材料となるだろう。
マッドヴァンス ゼロファイブの設定サイズは、15〜20インチ(19インチ除く)。こちらもジムニーやエクリプスクロスといった最新SUVをはじめ、ランドクルーザー・プラドやデリカD:5などの人気車種、果てはランドクルーザーや三菱パジェロ、トヨタ・ハイラックスサーフといった旧モデルのRV車も狙い目だ。
ドレスアップシーンを牽引してきた、ウェッズらしい粋な作品に仕上がった2モデル。ありきたりなSUV用ホイールとは一線を画す注目作ながら手頃な価格となっているのも注目してほしい。すなわち、カスタムに目の肥えたユーザーだけでなく、初めてのドレスアップにも好適なホイールといえるだろう。
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