ダメージを負いながらも後半はトップを快走
アメリカでもっとも人気のある自動車レース・シリーズ「NASCAR(ナスカー)」の3大カテゴリーの一つである「2019NASCAR Gander OutdoorsTruck」シリーズは、シーズン第9戦が6月7日に第5戦の舞台でもあったテキサス州フォートワースにあるテキサス・モーター・スピードウェイで開催。ついにプレイオフまでの前半戦を折り返ししたわけだ。
テキサス・モーター・スピードウェイは1周1.5マイル(約2.4km)のクアッド・オーバルである。第9戦の「SpeedyCash.Com 400」は、167周で戦うレース(第1・第2ステージ40周、最終ステージ87周)。
午後9時にスタートしたレースは、序盤からアクシデントが頻発。28周目までに3回のイエローコーションが発生し、さらに35周目には多重クラッシュにより赤旗でレースが中断した。
そしてピットインした後、13番手から第3ステージがスタート。この時点の16号車はダメージを負ったとは思えないほど好調。オースティンは前方のマシンを次々とパスして行き、数回のイエローコーションを挟んだ108周目、4位に食い込んだ後の113周目のリスタートで2位にアップ、さらにトップに躍り出ることに成功。さらに2位以下を4秒以上も引き離し完全にレースを支配した。
最終ステージも終盤に入って、残り20周の時点でチームは最後のルーティンのピットワークを行った。作業時間短縮のため給油のみでコースに戻すも、このタイミングでイエローコーションが発生。16号車は周回遅れになってしまう。その後ラッキードッグを獲得し、周回遅れから同一周回に復帰できたが、12番手にまで順位を下げてしまう。残り10周でのリスタートとなったが、ヒル選手は最後まで諦めずに8位でチェッカーを受けた。
今季2勝目が目前だっただけに残念な結果ではあったが、それでも4戦連続トップ10フィニッシュとなった。ランキングは依然7位をキープしている。続くNASCARトラックシリーズ第10戦は、6月16日(土)、アイオワ州にあるアイオワ・スピードウェイで開催となる「M&M’S 200 presented by Casey’s General Store」に参戦する。