そして待望の雪道テストだ。走行は長野県・女神湖へ。この年はかなりの気温の低下に加えて降雪量も多く、山間部に一歩足を踏み入れたらもう、路面はどこにもアスファルトが覗いていない、真っ白に雪が踏み固められた状態とアイスバーンが連続していた。今もそのときの車内からの写真が残っているが、夜間〜早朝にかけて気温はマイナス15度、昼間でもマイナス表示が続くくらい。
実は「エヌブルー4シーズン」を装着するまで、私は某社製の3年モノのスタッドレスタイヤを履いていたのだが、コーナー出口でアクセルを開けていけばズルっと横に滑り、ブレーキもかなり早めにジワジワかけていかなければ停まらず、けっこうなストレスを抱いていた「よう」だ。…というのを「エヌブルー4シーズン」に替えてから気付いたのだ。
つまり、「エヌブルー4シーズン」では先述のウエット路面と同じく、雪道でもしっかりと止まり、また加速の際の滑りもなく、コーナリングも安定している。印象としてはウエットと同じく水気の多いシャーベット路面のほうがより性能を発揮し、安心感が高い。フラットなスノー路面は得意分野だ。ただし、完全なる凍結路ではドライブテクを応用することが必要になる、という感じだ。
というわけで、スタッドレスに比べれば低いと言わているオールシーズンのスノー性能だが、摩耗した3年モノよりは断然普通に性能が良い!のである。驚いてしまった。
むろん、日常的に雪道に出かけるような豪雪地帯住民の皆さんや、熱烈なスノースポーツ愛好家の皆さんにはもっと雪道での安全を確保されたスタッドレスが絶対的にオススメだ。しかし、都心部で保険のためにスタッドレスを履いておきたい、というレベルの方ならコレでもう十二分かもしれない。冬になればこのようにガンガン雪道での試乗をこなす私ですら、コレでいいかも、と納得したほどだもの。
そう、狭小住宅国家日本において、夏は通常のサマータイヤ、そして冬はスタッドレスタイヤと、2つのスペックのタイヤを自宅にキープしなければいけないなんて、とても面倒だしコストパフォーマンスも悪すぎる。筆者も賃貸マンション住まいの身、実は他所にタイヤガレージを借り、わざわざシーズンオフタイヤの保管にお金を払っていたのだから。この冬の選択肢として、夏も使える冬タイヤに、注目してみては如何だろうか。
ネクセンタイヤ
https://www.nexentirejp.com/