衝突被害軽減ブレーキを標準装備
スズキは、アルト ラパンを一部仕様変更を実施して発売した。今回の仕様変更では、スズキの予防安全技術である「スズキ セーフティ サポート」の機能を充実化。Xグレードにはカジュアルなキャメルと華やかなスカーレットの2種類から選べるシート表皮を設定するなど、機能と装備の充実を図った。
いまどきの軽自動車クラスは背の高いモデルが持ち味である実用性や居住性を武器に支持を集める。一方で、かつて軽自動車の定番だったロールーフタイプは数こそ減ったが、わかりやすく個性や独自性を主張したモデルが主流となった。
その最たる例がラパンだと言える。スクエアなフォルムを基調としながら、角をそぎ落として柔らかな印象を与えるスタイルは、どこかレトロな雰囲気が漂うし、じつにキュート。インテリアも独特の作りがなされ、細部の質感を高めることで軽自動車でありながらスペシャルティなクルマに仕上げている。
そんなラパンが、一部仕様変更を実施。スズキの安全技術である「スズキ セーフティ サポート」の機能を充実させ、車両や歩行者を検知する衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート」や、後退時の衝突被害軽減ブレーキ「後退時ブレーキサポート」などを全車に標準装備した。これまで一部グレードではオプションだった機能を全車に標準装備することは、ラパンの魅力を安全面の部分でも高めることに繋がる。
外装に変更はないが、Xにキャメルとスカーレットの2種類から選べるシート表皮を設定。このほか、オートライトシステム(G、L)、運転席シートヒーター(G 2WD車)、助手席シートヒーター(G 4WD車)を採用するなど、快適装備も充実させている。
個性を主張したオシャレなスタイルを持ち味とするラパンだが、見た目だけでなく中身もしっかりと賢いところが好感が持てる。今回の仕様変更で、これまで以上に“可愛くてしっかり者”という美点がさらに強調されたと言えるだろう。