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ドイツ・ニュルブルクリンク24時間レースでスバルが2年連続でクラス優勝!

1周約25km世界一過酷なサーキット

 SUBARUのモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)は、ドイツで6月20日~23日に開催された、第47回ニュルブルクリンク24時間レースにWRX STIの市販車ベースのレースカー「SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE 2019」で出場。2リッター以下のターボエンジン車が参戦するSP3Tクラスで優勝。2011年の初優勝以来6度目、2連連続の快挙となった。

 STIにとって2008年以来今年で12年目となるニュルブルクリンク24時間レース。今年は「SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE 2019」(ドライバー:カルロ・ヴァン・ダム/ティム・シュリック/山内英輝/井口卓人)が、SP3Tクラスのポールポジションでスタートした。

 舞台となったドイツ・ラインラント=プファルツ州アイフェル地方のニュルブルクリンクサーキットは、グランプリコースとオールドコース呼ばれる北コースを合わせた1周25.95kmと長いコース。しかも高低差300mと起伏が激しく、天候も刻々と変化。路面は、一般的なサーキットとは異なり、摩擦力の低い一般道に近い舗装を採用。それゆえタイヤのグリップ力は低く、コースオフしたときのエスケープゾーンは非常に狭いため、極論を言えば「コースアウト=クラッシュ」は必須だ。世界一過酷なコースと言われるほどで、世界の自動車メーカーは、新車開発で「卒業試験」と称してこのコースを使っている。

 このように、過酷なコースを走行する耐久レース中で、SUBARU/STIチームのマシンは序盤からノートラブルでリードを築き、スバルディーラーメカニック8人を含む整備チームの迅速かつ的確な対応によって完璧なレースを展開。明け方にベストラップタイムを更新するなどドライバー陣も奮闘していた。

 結果、SUBARU/STIチームは、2008年の初出場以来最多周回数の145周(約3763km)を走破し、総合順位19位を獲得。2年連続でSP3Tクラス優勝を果たしたのだ。

「究極の一般公道」「緑の地獄」とも言われるニュルブルクリンク・サーキット(1周25.95km)における24時間レースでのクラス優勝により、SUBARU車は水平対向エンジン、シンメトリカルAWDをはじめとして、その信頼性や耐久性、高次元のパフォーマンスをあらためて世界にアピールしたことになったわけだ。

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