8年目のパイクスピーク挑戦をスタート
アメリカで開催されるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(パイクスピーク)。標高差約1500mという過酷なレースだ。2012年の電気自動車部門で優勝の経験もある全日本ラリー・ドライバーの奴田原文雄選手は、8年目の参戦となる今年は日産リーフの新型マシンで挑戦する。
156のコーナーを持つ全長20kmのコースを山頂のゴールを目指し駆け上がり、だれが一番速いかを競う、極めてシンプルなレースだ。すでに100年以上の歴史があり、今回で97回目を数える一大イベントである。スタート地点の標高は2862m。そしてゴール地点は4302mと、その標高差は約1500m。ゴール付近では酸素が薄く、内燃機関のエンジンの出力は約30%低下するといわれているほどクルマにも人にも過酷。
昨年は、参戦までに時間がなかったこともあってほぼノーマルに、ロールケージを組んだだけの状態で参戦だった。しかし、今年は、空力効果を狙ったディンプル加工ラッピング、セルロースナノファイバー製軽量ドアを装着。さらにボディのグラフィックはラッピングではなく、直接プリントするという新たな技術を投入。さらにサスペンションやブレーキのモディファイも施すなど、バッテリー容量アップだけでなく、戦闘力を高めた仕様となって臨戦態勢は整った。