“MID”の魂を宿すハイコスパな2作
クルマ好きにとってヴァーテックといえば、コストパフォーマンスの良さが一番に挙げられるだろう。歴史は古く、ドレスアップ要素の高いデザインがリーズナブルに手に入ることで多くのユーザーを魅了にしてきたマルカサービスのホイールブランドだ。
そんなヴァーテックが「ヴァーテックワン」となってリニューアル。マルカサービスが掲げるコーポレートブランド、”MID”を継承したことをキッカケに新生ヴァーテックとして昨年に誕生した。MIDといえば、設計から製造まで安全性を第一に高品質化を目指し、クオリティとデザイン性を高次元で追求するのがコンセプト。ホイール界のビッグネームである彼らがジャパンクオリティで真摯に取り組む、一大プロジェクトであり、ヴァーテックワンにもトップレベルのクリエイターによる息吹が込められているのだ。
現在、マルカサービスではフラッグシップとしてRMPシリーズを展開。端正なフォルムでシンプル美を追求するRMPに対し、ヴァーテックワンは一歩先のトレンドを見据えたデザインをより手頃な価格で実現したブランドとして位置付けされている。”新生ヴァーテック”として、これまでよりもさらに洗練度が増して進化を果たしている。今回、リリースされた新ブランドの2019年モデルについて紹介していくこととしよう。
【VERTEC ONE VULTURE】
ヒネリながら伸びるV字スポークと、横から広がる重なったY字ツインスポークを組み合わせた4×5デザイン。繊細なレイヤードデザインになっているのが特徴で、印象は実に華やか。スポークの側面がヴェールの如くフレアするのも独特で、光が当たる面と落ち込む面とがリンクすることで陰影を強めた。
デザイン性に長けるヒネリデザインと、流行のダブルディスクデザインを1本に融合したヴァルチャー。軽自動車から国産ミニバン&SUVまで、一歩先をいく個性を手にすることができるはずだ。
ヴァーテックワン・ヴァルチャー
◎サイズ:14〜20インチ
◎カラー:ハイパーシルバーポリッシュ
◎価格(税抜):¥22,000〜¥57,000
【VERTEC ONE ALBATROSS】
先端を広げたスポークと、先端を細く尖らせたスポークという2種のツインスポークを交互に連ね、適度なスクリュー感を持たせたフェイスは、メカニカルかつ先進性も大きい。アンダーカットやサイドカービング処理など、細部も洗練された印象に。また、センターを落とし込んだフェイスとなるため、ナローサイズでの立体感も破格。ヴァルチャーと同様に、幅広い車種で奥行きある表情を獲得できる。
妥協なき”MID”の魂を宿した2作。最先端のデザインと最高レベルの品質を持つ傑作ながら価格はじつにリーズナブル。コストパフォーマンスの高さもトップレベルなドレッシー系ホイールといえるだろう。
ヴァーテックワン・アルバトロス
◎サイズ:14〜20インチ
◎カラー:ハイパーシルバーポリッシュ
◎価格(税抜):¥22,000〜¥57,000