アフターパーツが非常に多く揃っている
ハイエースやキャラバンといった、いわゆる「キャブオーバータイプ」のワンボックス車は、カスタマイズのベース車両としても人気の車種であることはご存知の通り。ハイエースに至ってはデビューから15年が経過した現在でも新たなカスタマイズパーツがリリースされ続けているということからも、その人気ぶりが分かるだろう。
そんなワンボックス系車種のカスタム人気が根強い理由は何なのだろうか? 今回はその人気の秘訣を考察してみたい。
仕事グルマでもあるということ
ハイエースやキャラバンは基本的に商用車だ。一応3ナンバー登録となるワゴンも存在しているが、こちらはどちらかというと人員輸送車的な位置づけのグレードとなっている。そのため、仕事の相棒として日常的に使用しているユーザーも多く、そこで他の車両との差別化や、どうせ毎日乗るのだから室内を快適にカスタマイズしたり、より愛着が持てるようにエクステリアに手を加えたりというユーザーが多いと考えられる。
実際、平日に荷物を満載して走り回っているハイエースやキャラバンの中にも、タイヤホイールが変わっていたり、ローダウンされていたりする車両をチラホラ見かけることができるハズだ。
余裕の室内空間があるということ
キャブオーバータイプのワンボックスの最大の利点は、特に前後方向にスペースが大きく取れるということだ。ハイエースのスーパーロング、ワイドボディであれば、360cc時代の軽自動車を荷室に入れることも可能なほどのスペースを実現している。
そのため、仕事で使う人はもちろん、休日のレジャーのお供としてや、車中泊仕様としてクルマ旅の相棒として使うこともできる。そういった仕様にするためのキットも多数リリースされているが、中にはホームセンターなどで材料を購入し、自らオリジナルの内装を組み上げてしまうツワモノも少なくない。
いずれにしても広大な室内空間があることで、自然と自分好みの空間を作り上げたい欲がフツフツと湧き上がってしまうというのも、こういった車種のカスタマイズが盛んである理由のひとつと言えるのかもしれない。
アフターパーツが豊富であるということ
これは“卵が先か鶏が先か”のような話になってしまうが、アフターパーツが非常に多く揃っている点もカスタマイズをするユーザーが多い要因のひとつではないだろうか。そもそもアフターパーツがほとんどないような車種であれば、その車両をカスタマイズしようと考える人は少なくなる。逆にパーツが豊富なことで“ちょっとやってみようかな”と思って手を出して、カスタマイズ沼にハマっていく人も少なくないと筆者は考えるのだ。