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スープラ、ナスカーでまさかのトラブル!日本人オーナーチーム予選出走できず

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

HREスープラ予選走行で計測できず

 アメリカで人気のレース「NASCAR(ナスカー)」の3大カテゴリーのひとつである、「2019NASCAR Gander OutdoorsTruck Series(トラック・シリーズ)」にフル参戦している服部茂章代表率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」が、さらにトヨタ・スープラで「NASCAR XFINITY SERIES(エクスフィニティ・シリーズ)」の第16戦にスポット参戦した。

 HREが参戦するのは、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催となる「Coca-Cola Firecracker 250(7月5日決勝)」。トヨタ・スープラ(#61 AISIN GROUP TOYOTA SUPRA)のドライバーは、今シーズンHREでトヨタ・タンドラをドライブし、トラック・シリーズに参戦する若手・オースティン・ヒル選手。ここデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催された今シーズンのトラックシリーズ開幕戦で、優勝経験があるドライバーだ。

 エクスフィニティ・シリーズの参戦車両は、その頂点といわれるCUPシリーズ「MONSTER ENERGY Series(モンスターエナジー・シリーズ)」の車両と同じくクーペスタイルの車両を使用する。エンジン排気量は、モンスターエナジー・シリーズの車両と同じもののインジェクションが使用でき、最高エンジン回転数も大きく変わる。またシャシー部分も細かなところで変わっており、別物といえる。

 エクスフィニティ・シリーズには、フォード・マスタング、シボレー・カマロといった車両が参戦している。今シーズンのトヨタの車両は、昨年までのカムリから新型スープラに代わり、開幕戦では、なんと10台ものGRスープラが参戦。今回も計8台のスープラが参戦している。これまでエクスフィニティ・シリーズは15戦を消化し、スープラは7勝を挙げている。

 今回エクスフィニティ・シリーズに日本人オーナー・チームとして初めてスープラ(#61 AISIN GROUP TOYOTA SUPRA)を走らせるHREは、前日に行われた練習走行で41台中26番手とまずまずのポジションに付けていた。そして決勝日となる7月5日(金)は、午前中から雨が降るなど天候は不安定で、当初の予定では午後3時35分から予選セッションが開催されるはずだったが、2転3転しながらも無事に午後4時にはスタートした。

 2番手スタートとなるHRE16号車のオースティン・ヒル選手だが、ピットロードから走り出したものの、1周することなく、ターン4からすぐにピットロードに入りクルマを止めてしまう。

 ミッショントラブルが発生したということで、チームはガレージにマシンを戻して確認をしたが、予選セッション中のマシン復帰は不可能と判断。この初参戦のレースを予選DNS(Do Not Start)という結果で終えてしまう。

 予選では、シボレーの#2テイラー・レディック選手(47秒938)でポールポジションを獲得。2番手には同じくシボレーの#10AJアルメンディンガー選手(48秒060)が付けた。トヨタ勢トップは8番手の#20クリストファー・ベル選手(48秒157)となった。

 同日午後7時30分から決勝レースが行われる予定だったが、午後6時半を過ぎたころから周辺は激しい夕立に見舞われ、その雨はスタート時間を過ぎても止むことなかった。だが、オフィシャルスタッフが懸命のコース乾燥作業を行い、午後10時過ぎレース開催となった。

 HREのエクスフィニティ・シリーズへの挑戦、次の参戦はテネシー州ブリストルで開催の第22戦「Food City 300(8月16日/ブリストル・モーター・スピードウェイ)」となる(予定)。

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