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スマホなどを車内で充電! USBチャージャーで見ておくべきスペックとは

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TEXT: 深田昌之  PHOTO: Auto Messe Web編集部

アクセサリーソケットに入れ即充電!

 車内でスマートフォンを充電するときに使用するのが、アクセサリーソケットに差し込んで電気を取り出すUSBチャージャー(充電器)。このアイテム、見た目はどれもほぼ変わらないがスペックに特徴があるので購入時はそこに注目したい。

 

出力が2.1Aや2.4Aなら急速充電も対応

 最初にチェックするのはアンペア(A)の表記だ。比較的新しいモバイル機器では急速充電に対応しているので、その性能を生かすには「2.1A」や「2.4A」と書いてあるUSBチャージャーを選ぶこと。

 なお、iPhoneは1Aチャージャーでも充電できるがスペックが低い分、充電にはかなり時間が掛かるし、スマホのナビアプリを使いながらの充電などでは、消費に対して充電がまるで追いつかないこともある。

 

 一般的に車内での充電は、急ぎのことが多いので、2.1Aが使える端末なら2.1Aのものを用意したほうがいいだろう。

 それにカノジョとふたりでドライブするような場合は、2台のスマホを充電しながらという状況もあるので、2つの2.1Aポートを持つUSBチャージャーを付けておくとスマートに「充電どうぞ」と言ってあげることができる。

 ちなみにiPhone6以前の機種は1~1.5Aなので1AのUSBチャージャーでOK。2.1Aも使えるが機種に設定されているアンペア数で充電されるので急速充電にはならない。

 アンドロイド端末にも同様に適正なアンペア数がある。アンドロイド端末は種類が多いので一概にこの数値とは言えないので、使用している端末に付属している充電器に記載されているアンペア数を確認し、それにあったUSBチャージャーを用意したい。

 iPadなどタブレット端末は搭載するバッテリーが大きいので充電も容量の大きいものが必要だ。iPadはバッテリーの仕様として5V 2.1A以上でないと充電できないので、USBチャージャーも5V 2.1A以上のものが必要になる。

 USBチャージャーからモバイル端末に充電するときは間に「ケーブル」を介すのだが、このケーブルの性能も充電時間や効率に関わってくる。USBチャージャーのメーカーが表記している充電時間はiPhoneならアップル純正のLightningケーブル(もしくは同等品)の使用が前提なので、車内でも効率良く充電したいときはケーブルにも気を使って欲しい。

 

パソコンなどの充電にはインバーター

 パソコンなどバッテリーが大きなものの充電はインバーターを使用する。インバーターを選ぶときは定格出力という表示(ワット/W)が重要で、数値が大きいほど消費電力が高い電気製品が使えるが、大量の電気を消費する電気製品を繋ぐとクルマ側のバッテリーの電気を使い切ってしまう状況になる。

 仮にエンジンを掛けていてオルタネーター(発電機)が発電をしていても、充電量より消費電力が多ければバッテリーから常に電気が吸い取られている状態なので、いずれバッテリー上がりを起こしてしまうのだ。

 そんなことから一般論として100~150Wくらいまでのものを選ぶのが無難。そもそもクルマのアクセサリーソケットは10Aの能力(ヒューズのサイズもたいてい10A)なので、このあたりが上限とみたほうがいいのだが、市販品には同じような値段で300Wまで使えるものもあるので迷うところだ。

 でも、インバーターの数値が大きくなってもクルマのバッテリーやオルタネーターの性能は上がらないので、インバーターの300Wは大容量というより、150Wモデルでも動かせる電気製品を使うときの余裕(発熱量が少なく済むなど)とみるほうがいいかもしれない。それに短時間なら大きな電気を使うことも可能なので使い勝手はいいと言える。

 ただ、そうは言ってもインバーター選びはクルマごと、使用する電気製品ごとに状況が変わるので、購入前はインバーターメーカーにクルマの種類やバッテリーサイズなどを伝えて、最適なサイズと仕様条件を確認したほうが無難。

 インバーターには直流を交流に変換した際に、正弦波(せいげんは)もしくは矩形波(くけいは)という電気の波形を作るのだが、家庭用の交流は正弦波なので、家庭用電気製品すべてに対応するインバーターが欲しければ正弦波が作れるモデルを選ぶ。ただ、パソコンやゲーム機の充電、車載冷蔵庫、電気毛布などなら矩形波でも大丈夫だ。

 もっと多くの電気を使いたい場合はより大きいインバーターが必要だが、そうなると前記したとおりアクセサリーソケットの能力を大幅に超える。そこでバッテリーに直接接続するタイプのインバーターを選ぶようになるが、それだと今回の話の範囲から飛び出るのでここは省略する。

 ただし、EV、PHV、HVのクルマであれば、AC100V 1500Wまで使用できるAC電源取り出しコンセントが付いている(もしくはオプション設定)ことも多いので、カーライフにおいて家庭用の電化製品を使うことが多い人の場合は、クルマ選びからその用途に合わせるのもいいだろう。

 

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