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新型タント、DNGA採用1号車は高齢化社会を見据えて使い勝手向上

投稿日:

TEXT: 石田 徹  PHOTO: ダイハツ工業

 

高齢化やバリアフリー社会に向けた新装備

 今回のモデルチェンジでは、高齢化、バリアフリー社会に向けた新装備も用意されているのも注目。いずれも介護予防の観点から、いわゆる軽介護度の方をサポートできる新装備として産学共同研究により開発。初の商品化に漕ぎ着けた。

 まずは新開発のラクスマグリップ(助手席・運転席/助手席シートバック)。助手席側フロントピラーに取り付けるタイプと、運転席/助手席のシートバックに取り付けるタイプのグリップを新開発している。

 

 小さい長円の断面形状に指に合わせた凸部を配置して、滑りにくく手にフィットするのが特徴。この形と、助手席や後席の乗り降りや後席での移動に使いやすい取り付け位置が、安心を生む。

  次に、助手席ドアと助手席側スライドドアの開閉に連動して、電動で展開または格納するミラクルオートステップ。新型タントのミラクルオープンドアの開口部の広さに対応した1170mmのロングステップを助手席側に設定することで、助手席や後席に乗り降りしやすくなった。

 ラクスマグリップと組み合わせるとさらに効果的だ。これらはユーザーのライフステージの変化に合わせて、車両購入後でも追加装着できるようにディーラーオプションの設定だ。

 

  最後のアイテムは、助手席ターンシート。福祉車両のフレンドシップシリーズに今回新設定された「タント ウェルカムターンシート」(写真下)に採用された装備で、名前の通り回転するシート。

 ラクスマグリップ(助手席)を正面でつかむことかができる回転角度(30度)にすることで、足腰に不安のあるユーザーもグリップをつかみながら安心して乗降できる。

 

 価格(税込)は122万400円〜187万3800円。福祉車両のフレンドシップシリーズでは、タント ウエルカムターンシート(回転シート車)、タント ウェルカムシートリフト(昇降シート車)、タント スローパー(車いす移動車)がラインアップされ、価格(税抜)は139万円〜192万5000円となっている。

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