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好調のキャンピングカー業界が抱える問題と今後の課題

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: 日本RV協会

保有台数11万台突破の国内キャンピングカー

 一般社団法人「日本RV協会」は、キャンピングカー業界の動向とユーザーのアンケート調査を実施。保有台数は11万台を超え、業界全体の売上は458億円に達した国内キャンピングカー事情の内容を一部ピックアップしてみた。

 前述のように、日本におけるキャンピングカーの保有台数は11万2500台と11万台を突破。2005年と比べると倍以上の伸びを見せており、出荷台数では8ナンバー以外が1896台でトップ。バンコンが1863台、キャブコンが1653台と続く。なかでも軽自動車ベース車が大幅に増加傾向にあり、1300台目前となっているなど、キャンピングカー人気は衰えを見せていない。

 

キャンピングカーで最も欲しい装備はFFヒーター

 ユーザーの関心度が高いキャンピングカーの装備について。2018年のベスト5は、FFヒーター、ソーラーパネルチャージャー、インバーター、冷蔵庫、テレビという順番になった。

 特にトップのFFヒーターはキャンピングカー最大の強みといえる装備で、冬場でも快適にくるま旅が堪能可能に。そして、冷蔵庫、テレビ、100Vに変換できるインバーターは、自宅同様に家電を使いたいというの一般的な望みが反映されていると推測している。そのための電力確保として近年、注目されているのがソーラーシステムで、その性能は年々アップしており、今後も人気が高まっていくと予想される。

 

もっとも関心が高いことは「居住空間」

 次に、ユーザーの関心度が高い車両や仕様などについて。2018年のベスト5は、居住空間、ベース車両、燃費、走行性、断熱性という順番となった。さきほどの”欲しい装備”と異なり、クルマの性能や運転のしやすさや走行性にくわえ、居住空間の広さや過ごしやすさ、燃費など、キャンピングカーライフを送るうえでより実質的な部分に関心を示しているのが分かる。「キャンピングカー=家」という感覚がより鮮明になってきているのではないだろうか。

 

レンタルキャンピングカー事業はますます拡大!?

 近年のキャンピング業界で話題となっている事柄のひとつが「レンタルキャンピングカー」だ。今回、興味深いアンケート結果が得られたので紹介したい。

 まずは、運営状況について。現段階で運営しているのは23.2%で、運営していないのが31.3%となっているが、今後運営する予定と答えている10.1%をプラスするとトータル33.3%となる。来年あたりは数値が逆転する可能性が大きい。

 ここ数年のキャンピングカーショーや出荷台数の増加など、キャンピングカーへの関心の高まりが影響しているようだ。また、訪日観光客数の増加も後押ししていると考えられる。日本政府観光局によると昨年は約2870万人が訪日。2020年は東京オリンピックの開催で、3000万人以上となるのは確実とみられている。

 迎え入れるホテルが足りないということで対策がとられているが、レンタルキャンピングカーも対策のひとつとして重要案件と言えるだろう。なお、レンタルキャンピングカー事業を始めるきっかけのトップは、将来の販売顧客開拓、そして経営の多角化となっている。関心の高まりを受けて、キャンピングカーに乗れる機会を増やしていくことが顧客の増加につながると考えられるのだ。

 

問われるユーザーのモラルとマナー

 ますます需要が増えそうなレンタルキャンピングカーだが、問題や課題はないのだろうか。現在解決したい問題や、取り組まなくてはいけない優先課題を聞いたところ、車両破損の対応や直前のキャンセルなどはもちろんだが、初めて運転する方への運転方法や装備類の使い方のレクチャー、スタッフ対応(確保)、モラルやマナーの指導、レンタルできることの認知拡大やインバウンド(訪日観光客)強化があげられた。

 ユーザーにとってはルール、モラルやマナーがもっとも大切なポイント。どこでも寝られるからと言って、むやみに車中泊してもいいということではない。RVパークやキャンプ場などの安全・安心な場所での宿泊が、よりくるま旅を楽しくさせてくれる重要なファクターなのだ。

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