非日常な世界に女子が惹かれるワケ
大阪・万博記念公園で「MOTOR CAMP EXPO 2019」が開催されました。キャンピングカーやアウトドアな車両が多数並ぶなかで、ベージュ&タンカラーでまとめられたオシャレなテントサイトを発見。そこには関西を中心に活動し、メディアにも多く取り上げられているYouTuberの「natsu camp」さんがいました。
そんな彼女が夢中になっている、ひとりで行くキャンプ。”ソロキャン”にハマったキッカケ、魅力についてお話を伺ってきました。
ーーソロキャンプ活動をSNSで配信されていますよね。ハマったキッカケはなんですか?
「もともとアウトドア用品を取り扱う職場で働いていて、レビュー動画をYouTubeで調べる作業をしていたんですね。そしたら”いまソロキャンプが熱いゾ!”っていうのが分かってきて、自分もやってみたい気持ちが徐々に強くなってきました。それが始まりです。2018年のGWに始めてキャンプデビュー。初めての挑戦でしたが、実際に行ってみたらハマってしまって(笑)。初めてのひとりキャンプでしたが、焚き火に使う薪割りにも挑戦。何もかもが未経験であり、新鮮だったことを覚えてます」。
ーー女性ひとりで屋外の就寝って怖くないですか?
「ひとりに対しては元々恐怖感がなくて。よく聞かれるんですけど、これまで幸いにも危険な思いをしたことはないんです。もちろん、センサー式ライトをテント周囲に置いたり、テント入り口に南京錠をかけるなど、自分流に対策はやってます。ソロキャンプのスタイルもようやく自分なりに確立できてきましたね」。
ーーソロキャンプの時の1日の流れってどんな感じなんですか?
「現愛車のタントに荷物を載せて、月に2~3回ほど行ってます。キャンプの一日の流れとしては、キャンプサイトに到着後にテント設営してからビールで乾杯。あとは薪を割って、暗くなったら焚き火を見ながらマッタリしてます。そんな一人キャンプの醍醐味を伝えたくて動画を配信しているわけです」。
ココが私のこだわりポイント!
natsu campさんのスタイルで気をつけていることは、ベージュ/タンカラーで組み合わせた演出。小物ではウォールナットにこだわったり、差し色の赤を使ったり、道具も少しずつ集めてきて女性らしいアレンジを楽しんでいますね。
お気に入りはテンマクデザインのサーカスTCと、鉄製ラダーラック。あとは、薄くて軽い焚き火台の”ピコグリル”。キャンプグッズ選びのコツは、組み立てや設営がカンタンにできることだそうです。
ーーソロキャンプの目的ってなんですか?
「いいお酒を飲みたい、美味しいご飯が食べたい。じつにありきたりな願望ですが、野外では些細な素材でも美味しく感じることができます。そしてキャンプの醍醐味といえるのがお酒で、お気に入りはビール、日本酒、ワイン。食事はアヒージョを作ったり肉を焼いたり、なるべく手間と片付けがラクなものにしてます。そうそう、缶詰アレンジでのオススメは、カニ缶にバターを入れて醤油をちょこっと足す。いいアテ(肴)になりますよ」。
ーー女性キャンパーとしてどんな事をチェックしますか?
「女子目線でいうと、オートキャンプ場選びのポイントはトイレや水回りが綺麗かどうか。これは色々な人のSNSを調べてチェックしています。さらに管理人が常駐しているキャンプ場なら安心ですね。私はソロキャンが好きなので、あえて平日に穴場のキャンプ場へ行くことがあります。初めて行くならば、装備や施設が充実のグランピングがいいかもしれませんね」。
ーーずばり、女性の一人キャンプのススメは?
「女性もストレスを抱えている人が多いと思います。大自然のなかで非日常な時間を過ごす。スマホの電源を切って過ごすのもいいと思います。あと、オススメは焚き火。焚き火を眺めているだけで何時間も過ごせるし、癒しの効果もハンパないです。もちろんタブレットで映画鑑賞など、普段の過ごし方と変わらないキャンプの過ごし方もいいと思いますよ。社会の喧騒から離れて心をリラックスさせることで、自分をゆっくりと見つめ直す時間となるはずですよ」。
キャンプといえば、準備や片付け、人間関係、気遣いなど、人によっては面倒と感じることがあるのも事実。彼女のナチュラルな楽しみ方を見ていると、あらためて自分と向き合う時間って必要なんだろうなぁ~と感じました。
女子がひとりでキャンプを楽しめる日本って、本当に素晴らしい。日本に生まれたからには(最低限のルールは必要ですが)こんな遊び方をもっと広がったらいいですよねぇ~。芸人ヒロシさんのソロキャンプも話題だし、老若男女関係なし。あなたも明日からソロキャンプ、楽しんでみてはいかがです?