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独特のサウンドはチューニングカーの証? よく耳にする「音」の正体とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)

 次は駆動系。ステアリングを切ってゆっくり進むとき、下まわりから『バキバキ』といった感じの音を出すチューニングカーを見たことはないだろうか。何だか不安になってしまう音だけど、決して壊れているワケではなく、音の源は機械式LSDのチャタリングと呼ばれる作動音だ。LSDとは内輪の駆動ロスをなくすのが基本的な役割で、機械式は駆動トルクでクラッチを圧着して両輪の動きを制御する仕組み。低速のときは駆動トルクが少ないためクラッチの作動が断続的に行なわれ、その際に発生するのがチャタリングによる振動だ。使用オイルで多少は軽減できるが、効きを強めた機械式LSDは音や振動が大きくなる傾向がある。

 最後は同じ駆動系で強化クラッチ。クラッチペダルを踏んだとき「シャラシャラ」と音の出る製品があり、かつては”強化クラッチ=ハイパワー=イジっている”、とチューンニングカーの代名詞ともいえるサウンドだった。この音はラグドライブ方式と呼ばれるクラッチだけの特徴で、ペダルを踏み解放されたクラッチプレートが、プレッシャープレートやコネクトシャフトに接触した際に発生する。ただし、最近は静かな強化クラッチを望む人も多く、純正と同じストラップドライブ方式を採用した製品も少なくない。

 そういえば、最近はこういったチューニングカー特有の異音をめっきりと聞かなくなった。いまやEVやエコカーなどの普及で”音”で主張する時代ではないかもしれないが、なんだか少し寂しい気もするような。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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