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軽自動車ベースの最新キャンピングカー、小さなスペースに込められた大きなコダワリ

ひとり旅からペット専用モデルまで

 7月20日~21日、東京ビッグサイトで行なわれた「東京キャンピングカーショー2019」では、バンコンやキャブコン、トレーラーといった最新キャンピングカーを展示。180台を超える展示車両を集め、多くの来場者が訪れた。

 そんなキャンピングカー界において注目を集めているのが、軽自動車をベースにしたキャンピングカーだ。運転しやすいボディサイズや手頃な価格帯など、夫婦での車中泊やひとり旅に人気だという。今回は、限られた空間のなかで工夫を凝らしてある軽自動車のキャンピングカー”軽キャン”を4台ピックアップしてみた。

 

自由気ままに過ごす秘密基地はひとり旅にも最適

 ホワイトハウスが提案するのは、ホンダ N-VANをベースにした軽キャンカー「N-VAN COMPO」。定評のある室内空間を生かした工夫が数多く仕掛けられており、例えば大人2人がまっすぐ足を伸ばして快眠できるダブルサイズのクイックエアマット(1人用のシングルもあり)、マットの下には容量の大きい収納ボックス、 アウトドアで使えるテーブルセットなど、車中泊に最適な装備が採用される。

 また、外部電源設備からAC100V電源を引き込めるソケットや、自転車を積載できるサイクルキャリア、FFヒーター、サイドオーニング、サブバッテリーといったオプションも豊富。

 さらにポップアップルーフ仕様を選べば、さらに大人2人が就寝可能となるなど、1人旅から複数人での車中泊まで、自分仕様にアレンジできる。価格は165.9万円〜。

 

演出にこだわった大人のための軽キャンパー

 明るい木目と白を組み合わせた家具とアイボリーの生地のコラボレーションが心落ちつく室内を形成。バンテックが誇る上級キャンピングカー”ZiL(ジル)”の車内テイストをスズキ・エブリイワゴンに落とし込んだのが「ルネッタ」だ。

 美しい曲線を描くファニチャー(家具)や、柔らかで上品な間接照明(調光可)など、クラスを超えた芳醇な雰囲気が持ち味。装備面も抜かりなく、フルフラットにできるマット(1610mm×1180mm)、シンク、オーバーヘッドコンソール、100Vコンセント、サブバッテリー、インバーターなども付属する。

 また、プルダウンベッドは子供の就寝や荷物を置くスペースとして便利(対荷重100kg/天井部に格納可)。乗車定員4名/就寝定員2名で車体価格は272.16万円〜。

 

ボディパネルの優位性を生かした広々空間

 ダイハツ・ハイゼットトラックの荷台スペースにアルミボディパネルをセット。本格的なキャンピングカーのような広々した空間を持たせたのが、東和モータースの「インディ108」だ。

 アルミのボディパネルは、欧州のキャンピングカーに数多く採用されており、断熱性に優れるだけでなく軽量化によって安全性も向上。余裕のある車内スペースとポップアップルーフの恩恵によって最大4人の就寝を可能としている。

 インテリアはシックな色にまとめられており、落ち着いた空間に。テーブルを囲んでゆったりとくつろげるダイネットスペースをはじめ、断熱効果の高いアクリル窓、遮光ブラインド、網戸など快適装備も充実。FFヒーターやサイドオーニングといったオプションも用意されている。なお、外装の車体パネルは標準5色の他にオプションで4つの迷彩パターンから選択可能。価格は279.5万円〜。

 

愛犬のために開発された特別仕様車

 オートワンが展示した「愛犬くん」と名付けられた軽キャンパーは、その名のとおりワンちゃんと一緒に車中泊やくるま旅を楽しむために開発。ペット専用の足洗い場をはじめ、車内の熱気を排出するベンチレーター(ソーラーパネルでエンジン停止中も使用可能)など、まさに愛犬に嬉しい快適装備を採用する。

 また、マットは愛犬の毛が付着しても掃除しやすいレザー調。さらに収納力の高いキャビネットやゲージを設置するための棚、100V電源まで備わるため、ペットとの旅はもちろんのこと、ペット用具の倉庫として、災害時の避難所としてさまざまな活用ができそうだ。

 なお、乗車定員は4名だが、就寝は大人2人/犬2匹まで。価格は172,4万円〜。

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