キーワードは「普段づかい、ときどき車中泊」
東京ビッグサイトで開催された「東京キャンピングカーショー2019」では、軽自動車ベースから大型モーターホームまで、最新キャンピングカー180台以上を展示。いまや国内のキャンピングカー保有台数は11万台を突破し、2005年と比べて倍以上の伸びを見せるなど、その高い人気ぶりが伺える。
しかし、キャンピングカーは「キャンプ以外の使い道はどうなの?」「通勤や買い物には使えないでしょ」というイメージ。走る家という印象が強く、購入に躊躇している人も多いだろう。
もちろん軽自動車ベースも人気だが、ファミリーでの車中泊ではサイズ的に小さいし、ハイエースといった商用車バンは逆に大きすぎると感じる人もいるはずだろう。そこで編集部が注目したのは、ミニバンをベースにしたキャンピングカー。すばり、車中泊も普段使いもできちゃう実用的なキャンピングカーだ。
本格キャンピングカーも顔負けの充実装備
5ナンバーサイズなので街中でも扱いやすく、ハイブリッド車ならばリッター23.8kmという低燃費も魅力だ。本来は7〜8人乗りなのだが、サードシートを取り外して4or5人乗りに変更。十分な積載量と大人2名が就寝できる余裕のベッドスペースを生み出した。
大容量の電源システムと圧倒的な走破力
また、走行充電システムや1200Wのリチウムイオンバッテリー、1000Wインバーターといった大容量の電源システムも標準装備。電源不足に悩むキャンピングカー特有の不安を解消している。
他にポップアップルーフやソーラーパネルといったオプションも豊富。写真の新型モデルは449万円〜(ディーゼル車)、従来からのモデルは298万円〜(ガソリン車)となり、車両持ち込みでの施工も可能とのこと。
人気ミニバンがポップアップルーフ仕様に
乗車定員は標準モデルと同じく8人。いわばセレナのポップアップルーフ仕様であり、サイドオーニング、マルチシェード、FFヒーター、外部電源などの装備はオプションで自分好みに作り上げる仕組みだ。
車高は2m未満(2WD/1980mm、4WD/1990mm)と一般的な自走式の立体駐車場もOK。送迎や買い物もこれ1台でこなせちゃう実力派は325.0万円〜とのこと(2019年7月現在)。
愛犬よろこぶホンダの5ナンバーキャンパー
特徴は、愛犬がよろこぶ装備を満載したこと。ビルトイン式のウォーターサーバー(水呑み)、テールゲートには飛び出し防止ネット、荷室下のスライド収納、汚物を収納するためのクォーターウインドウ部のボックスなど、愛犬家には嬉しい”仕掛け”が込められていた。
他にも大人2人が横になれるポップアップルーフやプライバシーカーテン、サブバッテリーなども標準装備。多彩なシートアレンジを生かして広々としたフラットマットは大人2人の就寝が可能だ。価格はガソリン車で389万円、ハイブリッド車で426.6万円。