2台のマシンに同様のトラブルが発生
「2019NASCAR Gander OutdoorsTruck」シリーズ(トラック・シリーズ)は、アメリカでもっとも人気のある自動車レース「NASCAR(ナスカー)」の3大カテゴリーのうちの一つのシリーズで、北米でおなじみのピックアップトラックを模したレーシングマシンで競われる。年間23戦行われるうちの、第13戦「Buckle Up In Your Truck 225」がケンタッキー・スピードウェイで7月11日に開催された。
16号車は、走り出しからアンダーステアに悩まされる状態で、フリー走行でも10番代後半、そして決勝日の午前中に行われる予選セッションでも、アタックのタイミングでマシンが大きくスライド。クラッシュは避けられたものの、グリッドは22番手という厳しいポジションからのスタートとなった。
午後7時半からの決勝レースでは、後方からの追い上げを行った。決勝ではラップタイムも悪くなく、順位を上げていったものの、第1ステージ終盤の27周目、ヒル選手から無線でマシンが不調と報告。直後16号車は急激にパワーを失いスローダウンし、そのままピットに戻ってきた。
NASCARトラック・シリーズではエンジン開発コストを低減させるため、NASCARが管理する同じエンジンを全メーカーのマシンが使用しており、エンジンに関しては全車イコールコンディションになっている。今回16号車に起きたエンジンの電気系トラブルは、他のチームでも起きており、このレースでは2チームが同じトラブルでリタイアしているため、早急に対策部品を出すようNASCARとのミーティングが行われたという。
NASCARトラック・シリーズ、次戦は、ペンシルバニア州ロングポンドにあるポコノ・レースウェイで7月27日(土)に行われる第14戦「Gander Outdoors 150」となる。