クーペフォルムのエレガンスSUV
アウディが新たなSUVモデル「Q3スポーツバック」を発表した。Q3スポーツバックはSUVならではの力強い存在感と日常における優れた利便性に、スポーティでエレガントなスタイルを採用。クーぺのような俊敏な運転性をカップリングさせることにより、アウディブランド初のコンパクトクロスオーバーモデルとなっている。
同社のコンパクトSUV・Q3より全高が約3cm低く設定され、よりマッシブなフォルムを強調。ホイールには四輪駆動のクワトロドライブをアピールする力強い造形が施されている。エクステリアはエアロパーツを装着し、低いウィンドウやスポーティなバンパーなど力強いフォルムをみせる。
ブラック仕上げの八角形シングルフレームグリルは立体的なデザインに。クーペのように見せるパッセンジャーキャビンは、コントラストカラーで塗装されたアタッチメントと共にSUVならではのたくましさを確立させている。
走りに関してはステアリング操舵角が増すに連れて、ギアレシオが変化するプログレッシブステアリングを標準装備。また、必要に応じてダンピングをコントロールするサスペンションの装備も可能となった。標準装備されたアウディドライブセレクトやダイナミックハンドリングシステムは、オフロードモードを含む6つの走行モードを選択できる。
アウディQ3スポーツバックのエンジンは、ガソリンとディーゼル。中でもパワフルなのが169kw(230hp)を発揮する2.0TFSI。このエンジンにはクワトロ・システムが標準装備され、コンポーネントはリアアクスルに設置された油圧マルチプレートクラッチで、優れた安定性、強力なトラクションでハイレベルドライビングを実現する。
年内には、よりパワフルなディーゼルエンジンとエントリーレベルのガソリンエンジンを含む、マイルドハイブリッドシステムを採用したパワーユニットを追加予定。48Vのマイルドハイブリッドシステムは100km走行あたり最大0.4リッターの燃費節約が可能。減速時にはエネルギーを回生し、低速時にはエンジンをアシストしてくれる。
なお、アウディQ3スポーツバックのボディサイズは、全長×全幅×全高=4.5m×1.84m×1.56m、ホイールベース2.68m。リアシートは標準で前後に130mmスライド可能としている。
シートバックは3分割タイプで、7段階にリクライニング可能。また、ラゲッジコンパートメント容量は約530リッター、仕様によって最大で約1400リッターまで拡大とのこと。積載フロアの高さは2段階に調整可能だ。
Audi Q3 Sportbackは、ヨーロッパで今秋から販売スタート。ドイツにおける販売価格は、”35 TDI S tronic”が4万200ユーロ、”45 TFSI quattro S tronic”が4万6200ユーロからとなっている。なお、日本への導入時期などは現段階では未定だ。