キャンプにも「お一人様」ブームが到来
いま、世間では「ソロキャン」という、「一人」で行くキャンプがブームとか。じつは、ソロキャンのトレンドは日本だけでなく全世界的な傾向で、婚姻率の低下、晩婚化、離婚の増加、平均寿命の上昇など、さまざまな原因が考えられますが、いまやキャンプだけではなく、「お一人様」は旅やカラオケなど、色々なジャンルにまで広がっているそうです。
つまり、従来は友人や恋人、家族と一緒に楽しむのが当たり前だったアクティビティを、ひとりで楽しむ人(ソロキャンパー)が増えている事実。そんなソロキャンの魅力に触れてみたいと思います。
“ジコチュー”な自由気ままさがいい
好きな時に、好きなだけ、好きな事ができる。いわば「一人共和国の一人王様」なワケで、自由なキャンプを自己中心的に楽しめます。社会では自己中心だと問題になりますが、ソロキャンなら何者にも束縛されず、自己欲求を満たす事ができ、自己解放にもなります。いまや「個々」や「自己管理」が優先される世の中ですから、当然のこと。大自然の中、ひとりの時間や自己発見を手にし、自由を謳歌するスタイルです。
強まる政治不安や急速なデジタル化が進む中、目まぐるしい変化を経験し、プレッシャーやストレスの多い社会に身を置いている社会だからこそ、こんな自由な時間が貴重なんですね。
気配りや空気を読む必要がない
ある程度の人数のキャンプとなると、誰かが我慢しないといけなくなる状況がありますよね。集合時間、現地までのルート選び、現地での活動、食事のメニューなどなど、人の数ほど意見があり、ワガママも生まれるワケです。
これはキャンプだけでなく、普段の生活でも、自分の行動の決定権は意外となく、誰かの都合を考えて、気配りや時には空気を読んで、忖度(そんたく)しなければなりません。「やるべきこと」も「気を遣うべき相手」もどんどん増えていく現代社会ですが、キャンプまでそんな思いはしたくないですよね。
特に、幹事さんとか、キャンプの中心的な人は、おもてなしキャンプに徹しないといけませんが、たまには自分自身が思い切り、楽しんでみては如何でしょうか。
孤独? いえ、SNS全盛の現代にピッタリ
スマートフォンヤタブレットなどモバイル機器の普及により、人は誰かと一緒にいなくても社会との接点を感じることが可能になっています。つまり、日常生活から離れて自分自身を取り戻すことができるソロキャンは、一人でいても、一方でスマホとSNSがあるおかげで、一日中、昼夜問わず、好きな時に他人と繋がる事ができるわけです。
すなわち、友人・恋人・家族との関係は維持しつつ、自立したライフスタイルを享受する事が可能。自分の満足度を優先し、自分の時間を楽しむ居場所を守りたいと思っている人が多い現代にピッタリだと思いませんか。ソロキャンは「孤独」ではなく、「孤高」なのです。
では、そんなソロキャンを楽しむために必要な装備とグッズを紹介しましょう。