限られた空間にさまざまな工夫を投入
犬好きにとって愛犬の存在はペットというより家族同然。家の中にかかわらず、お出かけの時も常に一緒にいたいというもの。でも実際、クルマで愛犬を連れての遠くへの移動や旅行などは正直ちょっと難しい…と考えている人も多いのではないだろうか。
そんな愛犬家たちに向けて提案されたのが、“ペットと楽しむクルマ旅”。写真の車両はその一例だか、車内には愛犬と一緒に楽しく過ごせる工夫が施され、家族と愛犬のクルマ旅で、みんなが一緒に笑顔なれる空間を提供している。
車内には、ベッドモード、対面対座モード、リラックスモード、カーゴモード、外キャンプ仕様…と荷室までを使ったバリエーションも多彩なシートレイアウトを用意。荷室の右側には、後方にスライドさせフタを左右に広げればアウトドアテーブルに大変身するスライド式テーブルも備わる。逆の左側にはペットのリードを引っ掛けておけるフックや、汚れた足元を洗えるシャワーを装備。出先で遊ばせたペットを車内に乗せる際には必須となる仕様だ。
また、青いベッドマットは背もたれとして立てて使用すればソファーモード。畳んで収納すればペットのキャリーバックがそのまま積める積載スペースへ変身できる。また、ベッドマットを裏返してマットの脚を折り畳めば対面対座モード時のテーブルとしても利用可能だ。
さらに全5枚のベッドマットを並べれば、長さ2500mm、幅1400mmの広大なフルフラットスペースに早変わり。インテリアの生地にはファブリックよりも傷に強いレザーを使用しているため、ペットの毛をコロコロなどで処理しやすく、愛犬を車内に乗せるという点でも大きなアドバンテージになるだろう。
運転席側のリアサイドには、新しい収納のカタチとも言える「穴あきボード」を装備。ここには色々なフックが付けられるため、愛犬のリードやお散歩アイテム、愛犬用の雨具などちょっとしたアイテムを吊っておいたり、ペットグッズを機能的にディスプレイすることが可能だ。
ちなみに、この画像の車両を製作したのはメーカーは三重県に本社があるダイレクトカーズで、車名は「ドッグエース」。ペットを必要とする生活スタイルが流行りつつある昨今。この先、この手の車両もブームになるのかもしれない。