純正スイッチで車高切り替え可能
日本のアフターパーツ市場で唯一、純正エアサス&アクティブサスペンション用コントローラーを開発・販売するデータシステムが、レクサスの現行型50系LS用「ASC683L」を9月に発売。従来モデルとの大きな違いは、コントロールを純正の車高選択スイッチを使用することだ。後付け感のない、大人のカスタマイズを好むユーザーにはピッタリな製品といえるだろう。価格は10万円(税別)。
50系LSの純正サスペンションは、タンク内のエアを使って車高をコントロールしている。高速走行時は車高を下げ、任意で約2cm車高を高めることも可能。さらに乗降時には車高を自動的に上げて、乗り降りしやすくする機能が付いている。
この車高制御機能を使ってさらなるローフォルムを実現するのがデータシステムのエアサスコントローラー「ASC683L」だ。装着はカプラーオン。LSの場合、エアサスECUユニットがトランクにあるため取り付け作業が容易なだけでなく、ASC683L本体をスマートにインストールできるメリットもある。
従来品のようにコントロールユニットなどを車内に設置しないタイプなので、装着に関する手間はもちろん後付け感を出さないのが特徴だ。また、LSの発表から発売まで約1年以上と従来より時間を要したのは、複雑化する純正のCANシステムの解析の難しさはもちろん、純正制御との整合性があったからのようだ。
設定は、予めASC683L本体ユニットで任意の車高を決めてメモリーする。車高は、最大40〜45mmダウンを可能とするスタンダードモードが4段階、最大65〜70mmダウンを実現するスペシャルモードが3段階で設定できる。
操作はかんたん。車内の純正・車高選択スイッチでASC683Lコントロールユニットのオン/オフができる。オンにすると、車高はスタンダードモードの任意の高さに自動的にダウン。もっとも低い設定にしても基本的に走行可能な範囲だ。また、純正は高速走行時に車高が少し下がる機能が付いているが、コントローラーを作動させているときは、車高が下がりすぎを防止する機能も付いている。
そしてイベントなどで魅せる低い車高にしたいときは、トランク内にセットしているASC683L本体ユニットでスペシャルモードのメモリーを切り替えるだけ。スピーディに車高をダウンすることができる。
従来のLSの車高ダウンは、純正サスペンションのスプリングシートの位置を下げるか、車高調整式サスペンションへの換装しかなかった。しかし、ノーマルでも車高は低くホイールが長いため、フロアと障害物が干渉するシーンが多いクルマなので、一時的に車高を高める機能は残しておきたいという要望も高かったようだ。確かにスプリングシート位置の変更なら純正エアサスの機能で車高を高くできるが、元々が低く設定されているので十分なクリアランスは確保できない。もちろん、車高調整式サスでは瞬時の車高アップは不可だ。
このようなシーンを想定すると、データシステムのエアサスコントローラー「ASC683」は、まさに純正では実現できないローフォルムとノーマル制御による使い勝手を両立できるベストアイテムといえるだろう。
レクサス50系LS用
エアサスコントローラー「ASC683L」
価格:10万円(税別)
データシステム
TEL:086-445-1617
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