夜間でも人を認識できる高性能カメラ採用
高齢化社会を迎えている日本で、ますます需要が高まっているのが個人の家庭向きの福祉車両。大きな車両タイプではなく、個人利用もできそうな軽自動車ベースの福祉車両が各メーカーからいろいろなタイプがリリースされている。スズキからリリースされている福祉車両ウィズシリーズの「エブリイ 車いす移動車」、「エブリイワゴン 車いす移動車」が、一部仕様変更で安全装備を充実した。
「エブリイ 車いす移動車」、「エブリイワゴン 車いす移動車」は、介助する方の負担を軽減するため、大きく広いバックドア開口部と車両後部のスロープにより、車いすでのスムーズな乗り降りを可能とした福祉車両として、共にに人気を集めている。
今回の一部仕様変更では、「エブリイ 車いす移動車」、「エブリイワゴン 車いす移動車」ともに、夜間の歩行者も検知する衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」を標準装備。さらに、誤発進抑制機能を「エブリイ 車いす移動車」にも標準装備して安全装備を充実させた。また、「エブリイワゴン 車いす移動車」には、後席左側スライドドアの開閉に連動して作動し、乗り降りがスムーズに行える電動オートステップがメーカーオプション設定となっている。
以前は、福祉車両といえば介助施設が使う特殊なクルマというイメージがあったが、昨今は自動車メーカー各社から、家族や生活の全体をサポートするタイプがいろいろとリリース。車いす仕様の福祉車両は、車いすを載せない時にはたくさんの荷物を積むことも可能。スロープ付きの高さもあるカーゴルームスペースには、荷物を台車に乗せたまま搭載できるなどのメリットもある。介護用の特別なクルマだけではなく、自転車やバイク、アウトドアや釣りなど荷物の大きい趣味にも便利に使えることも覚えておきたい。
なお、スズキ福祉車両ウィズシリーズには、「エブリイ 車いす移動車」、「エブリイワゴン 車いす移動車」のほか、「スペーシア 車いす移動車」、「ワゴンR 昇降シート車」、「ワゴンRスティングレー 昇降シート車」を設定している。