クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • SPORT
  • 日独の最強ハコ車対決レースが11月開催! SUPER GT×DTM交流戦の概略が発表される
SPORT
share:

日独の最強ハコ車対決レースが11月開催! SUPER GT×DTM交流戦の概略が発表される

投稿日:

TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 遠藤樹弥、DTM

日独の最強ハコ車対決レースが11月に!

 SUPER GTのシリーズ第5戦、富士500マイルの会場において、シリーズを統括するGTアソシエイション(GTA)がドイツツーリングカー選手権(Deutsche Tourenwagen Masters:DTM)を運営するITRと共同会見を開き、11月に予定されているDTMとの交流戦について、その概略を発表しました。 

 

 一昨年までの鈴鹿1000kmを発展継承するFIA-GT3による世界一決定戦ともいうべき鈴鹿10時間耐久レース、通称“鈴鹿10H(テン・エイチ)”やスーパー耐久シリーズの1戦として去年から復活した富士24時間耐久レースなど、国内ではこのところ、新たなパッケージのレースが始まり、注目を集めています。

 そして今年はさらに新たなイベントが開催されることになりました。それが世界的にも注目度の高まっているSUPER GTとドイツのDTM、ハコ車レースの世界最高峰とされる両シリーズの参戦マシンが一堂に会して覇を競うイベント「SUPER GT×DTM特別交流戦」です。

 写真は参考までのDTMのレースシーンです。

 今回発表された開催概要によると、開催日は11月22日(金)から24日(日)の3日間で開催サーキットは富士スピードウェイ。SUPER GTのタイトルスポンサーであるオートバックス(株式会社オートバックスセブン)が「オートバックスの看板を上げてちょうど45年目にあたる日が11月23日(オートバックスセブン・小林喜夫巳代表)」ということから、この交流戦でもタイトルスポンサーとなり大会名称は『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT x DTM 特別交流戦』となっています。

 レースフォーマットとしてはDTMのそれをベースとしていて22日の金曜日にフリー走行を行い、23日の土曜日と24日の日曜日に、それぞれ予選と決勝を行うことになっています。

 決勝のレース距離は55分+1周。タイヤ4輪の交換を伴うピットストップ1回を義務付けていますが給油とドライバー交替はなく、1人のドライバーで1レースを走りきることになっています。

 ちなみに、SUPER GTでは2人のドライバーがコンビを組んでレースを戦っていますが、この交流戦では土曜日と日曜日のレースを、交替で走ることになりそうです。またDTMで使用されているDRSやPush to Passなどは、この交流戦においては使用しないことになっています。

 これまでGTAとITRでミーティングを重ねてClass1(クラス1)と呼ばれる車両規定を策定、SUPER GTでは2014年から、DTMでも今年から、ほぼ共通の車両規定で戦われていますが、最終的には性能調整が検討されています。DTMのマシンはロジスティックの関係から10台前後が参加するものとみられ、国内のSUPER GTでGT500クラスを戦う15台と戦うことになっています。なお、使用するタイヤに関してはDTMがハンコック製のコントロールタイヤを使用しており、この交流戦でも全車がハンコックのタイヤを使用することになっています。

 また同時にGT300クラスのマシンによるサポートイベント『auto sport Web Sprint Cup』の開催概要も発表されています。「GT500とGT300合わせてSUPER GTという考えで(GT500が出走する)交流戦に合わせてGT300によるイベントを実施したい(GTA・坂東正明代表)」ということから開催にこぎつけることになったものです。

 参加対象は、今シーズンのGT300クラスに参戦中の車両とドライバーで、現在は各チームに参加の意思をヒアリング中とのこと。レースフォーマットとしては23日の土曜日と24日の日曜日に、それぞれ50分間のレースを行う予定で、交流戦とは異なりこちらはドライバー2名でレース中にはドライバー交替のピットインが行われますが、ピットオープンの時間やピットへの最低滞在期間が決められるなど、最近のFIA-GT3耐久レースでお馴染みのスタイルになるようです。

 22日の金曜日に45分間の公式練習を2回予定、23日の土曜日に各ドライバーが10分間の予選を行い、2人のドライバーの合計タイムで土曜日のレースのグリッドを決定。日曜日のレースのグリッドは土曜日のレース結果で決定することになりそうですが、この辺りの詳細については検討中と。

 来シーズン以降も、この交流戦については継続開催の方向で調整中とのことですが、先ずは今年の11月、富士スピードウェイで初開催となるSUPER GT×DTM特別交流戦には期待が高まっています。

 なお、富士での交流戦に先立って、10月4日(金)~6日(日)にドイツのホッケンハイムリンクで開催されるDTMの今季最終戦にHonda NSX-GTとLEXUS LC500、NISSAN GT-R NISMO GT500各1台ずつが特別参加することも発表されています。

すべて表示
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
著者一覧 >

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS