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スマホが発火を招く? セルフ給油で注意すべき7つのポイント

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: Auto Messe Web、写真AC

ガソリンは危険な物質とわかっていても……

 導入時はいろいろと言われたものの、すっかりと定着したセルフのガソリンスタンド。利用者も多く、スムースに給油しているように思えるが、よく見ると気になる点があるのも事実だ。今回は改めて、セルフスタンドでの注意点をまとめてみた。

エンジンかけっぱなし

 輸入車の場合、以前であればカギで給油口やフタ(フューエルリッド)を開けていたので、エンジンをかけっぱなしにはできなかったが、最近はカギがなくても開くし、国産車はレバーを引けば開く。そうなるとエンジンをかけたまま給油ができてしまうのだが、火気厳禁のスタンド内でエンジンがかかっているというのはもちろんダメ。

 

燃料の吹きこぼれ

 ギリギリまで満タンにしたい気持ちもわからないではないが、ノズルに付いているオートストップが感知して止まったところで止めるというのが給油の基本だ。吹きこぼれると塗装面を痛めるだけでなく、後輪のブレーキにかかると発火する可能性もある。また、夏場はガソリンが膨張して吹きこぼれることもあるので、ギリギリまで入れるのは避けたほうがいい。

 

静電気除去シート

 湿気の多い夏場はボディと体との間でパチンと静電気が発生することはないが、ご存知のように乾燥する冬場はよくある。発火する可能性は十分に考えられるし、実際に事例としてもある。給油機についている”静電気除去シート”を触って、体の帯電を抜いてから給油するようにしたい。

 

携帯電話

 あまり知られてないのだが、携帯電話の使用を禁止しているガソリンスタンドも数多い。理由は、内部で電気的な火花が飛ぶ可能性があるためで、件数は少ないが実際に発火例はあったという。携帯電話の発する電磁波や静電気によって引火の恐れが皆無とはいえない、わけだ。もちろん通話しながらとか、スマホをいじりながら給油していると、給油作業が注意散漫になるので辞めておくべき。

油種の間違い

 ”軽自動車だから軽油”という話は都市伝説かと思ったら、給油機メーカーのスタッフに聞いたら希にあるとのこと。もし、ガソリン車に軽油、ディーゼル車にガソリンを給油してしまった場合、タンクから抜いて洗浄したり、配管までもクリーニングしなくてはならず手間も費用もかかるので要注意。

キャップの締め忘れ

 給油口のフタは締めなくても問題はないが、キャップは締め忘れるとトラブルの原因にもなる。キャップはボディと繋がっていることもあるが、切れていたり、そもそも繋がっていないとキャップ置き場に置いたまま忘れてしまうケースが実際にあるという。最近のクルマは給油口に”弁”が付いているのでドバドバとガソリンが噴き出してはこないが、それでもまったく出ないわけではないので危険。輸入車やごく一部の国産車ではフタとキャップが一体化したタイプを採用していて、これがもっと普及すればこの問題も解消されるのだが。

 

携行缶

 いま、話題になっている携行缶への給油。携行缶に入れることを問題視している例も見受けられるが、安全性が確保されているのであれば売ること自体は問題ないだろう。その理由に、ガソリンを使うのはクルマだけに限ったことではない。例えば、キャンプなどで使用する発電機などが挙げられる。

 ただし、セルフの場合は”自分で携行缶に給油するのは禁止”。また、積載車に積んだクルマに給油するのも携行缶扱いになるのでダメ。ガソリンスタンドのスタッフが給油すればOKというケースもあるが、携行缶などに給油することを断っているところもある。

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