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高齢者も安心! クルマの乗り降りをラクにするアイテムと選び方

足の不自由な人の負担をサポート

 高齢者にとってはクルマへの乗り降りをするだけでもかなりの負担となるものです。クルマに乗るには足を上げる動作が必要になりますが、少しでも乗降がラクになる用品を紹介していきましょう。

踏み台はしっかりしたものを

 よく見かけるのが、”踏み台ではないものを踏み台として使用”すること。たとえば、お風呂の椅子などを踏み台がわりにするようなことは絶対に避けましょう。お風呂の椅子は椅子として使われるものです。椅子はお尻が乗るので上面全体に荷重が分散します。また、下面もお風呂という比較的平坦なところに置いて使うことを前提としています。ですので、足を乗せたときに滑って外れたり、一部に荷重がかかって変形したりということがあります。

 踏み台を使う場合はしっかりとした踏み台を選ぶこと。樹脂製の折りたたみ式踏み台ならば、荷重50kg程度が主流ですっが、この数値は大きいほどオススメです。人が片足で乗って、なおかつ踏ん張るのですから、できれば200kgはほしいところ。1日に1度は健常者が乗ってみて、歪みや変形を感じないか、などを確認したり、目視によるヒビや変形の確認も重要です。

 もっとも簡単な踏み台ですが、毎回自分で出すのは面倒。そこでおすすめなのが、電動ステップです。

 電動ステップはスライドドアの開閉に連動して、ステップが現れるもので、多くは後席用のものですが、運転席用に装着できるタイプもあります。汎用品としても販売が行なわれていますが、トヨタのモデリスタや日産系のオーテックジャパン、ホンダアクセスなどでも用品として用意されています。

 

手すりを設置すればさらにいい

 ステップとセットで用意したほうがいいのが、手すり(グリップ)。クルマの乗降と同じく、階段の上り下りを見ても、手すりがあったほうがずいぶんと楽に行えるのと同じです。

 手すりがないとクルマのさまざまな部分に手を掛けようとします。そこが安全で清潔な場所ならばいいのですが、長年のゴミやホコリ、グリスが堆積した場所だったりすると大変。また、ドアを持ってドアに体重を掛けてしまうと、ドアが下がって建て付けが悪くなることもあります。ですので、手すりを増設、そして目立つようにして積極的に使ってもらうようにするのは大切なことです。

 ここまでは自分で乗ることができる人が対象ですが、自分でステップに足を掛けることが難しい方もいらっしゃいます。”どこまで自分でできるか?”によって選び方の段階があるのですが、この先は福祉車両などの出番となるでしょう。

 例えば、助手席が回転するタイプや回転してスライドするシート。他にもシートが外にせり出すタイプなど、自分で足を上げることができない人にオススメです。

 なお、回転シート、回転スライドシートだけの場合は消費税は課税対象ですが、車いす収納装置(クレーンなど)を同時装着すれば、消費税は非課税となります。

 さらに症状が重い方のようでしたら、シートが外にせり出してリフトするリフトアップシートや、車いすのまま乗車できるタイプを選ぶといいでしょう。

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