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新手の自動車盗難「リレーアタック」の仕組みとオススメの対処法4つ

1万円以下でできる自動車盗対策

 増加している新手の自動車盗、リレーアタック。スマートキーの電波をジャックすることで車両盗難するという悪質な行為で、自宅はもちろん、出先の駐車場などでも被害に遭う可能性がある。そのようなリレーアタックの仕組みと被害のリスクを減らすための対処法についてご紹介したい。

 

スマートキーの電波を”リレー”する

 スマートキー仕様の車両は周囲1mほどの範囲で反応する、ごく微弱な電波を発している。そのエリア内にスマートキーが入ると、車両側がキーに暗証番号をリクエストする電波を発信。キーがそれに合致したレスポンス信号を返すことで、車両の鍵が開く仕組みとなっている。

 リレーアタックは、”犯人1″が車両側が発するリクエスト信号を”犯人2″に送り、その信号を”犯人2″が増幅させる。家の中などにあるキーはレスポンス信号を発するので、今度はそれを”犯人1″に増幅して送信すると、車両側からの信号と合致して解錠できるというものだ。

リレーアタックの手口はこうだ!

1.「犯人1」が車からのリクエスト信号を「犯人2」に送信

2.「犯人2」がリクエスト信号を増幅し、家の中のスマートキーにレスポンス信号を出させる

3.「犯人2」がスマートキーからのレスポンス信号を受信する

4.「犯人2」がレスポンス信号を増幅し、「犯人1」にレスポンス信号を送信するとキーが開く。その作業を車内でもう一度繰り返すと、エンジンONになる

 このリレーアタックを防止するための対策として、アフターパーツメーカーも注目。手軽な予算で効果的なアイテムを4つ紹介しよう。

エンジンスタートの操作方法を変更する

 スタートスイッチでのエンジン始動パターンを変更。万が一車内に乗り込まれた場合でも、通常のスイッチ操作ではエンジンがかからないため車両盗難を防止できる。パターンは、3回連続で押すや長押しなど回数や押す時間の長さなどを数パターン設定。そこからあらかじめ自分の好みのものに設定しておく方式だ。

デンクル・リレーアタックガード ¥7,344

 

リモコン操作でスマートキーの機能を無効化

 リモコンをワンプッシュするだけでスマートキーの機能を有効/無効にすることができる。クルマを離れるときは、通常どおりにロックして、リモコンのスイッチを押せばスマートキーが機能しなくなり、リレーアタックを防止。乗り込むときは同じくリモコン操作でスマートキーが有効になり、通常どおりにエンジンもかけられるようになる。

CEP・リレーアタック防止リモコン ¥8,292

電波を遮断できるキー専用ポーチ

 ファスナー内に電波を遮断するポケットを付属。ポケット内側に金属製コーティングを施した機密性の高い特殊縫製によって仕上げられ、電波をしっかり遮断する。愛車から離れる際に、キーケースのポケット内にスマートキーを入れれば電波が漏洩しないので、窃盗団に傍受されてしまうこともなし。スマートキーをケースに入れたままスイッチ操作したい人に向けて窓付きも設定。

ビッグディパー・エクストラセキュリティキーケース ¥2,300〜

 

純正スマートキーの節電モードを設定

 トヨタ、スバル、マツダの一部の車種では、純正のスマートキーに節電モードが設定できるようになっている。このモードにすると電波の受信待機を停止。ドアロックの施錠解錠はもちろん、エンジンのスタートシステムも使用できなくなる。つまり、スマートキーの機能が無効化しているため、リレーアタック対策となるわけだ。しかも設定方法はカンタン。一度、取扱説明書を確認して、対応しているか確認すると良いだろう。

トヨタ・スバルの設定方法

 スマートキーの施錠ボタンを押しながら、解錠ボタンを2回押す。スマートキーのインジケータが4回光り設定が完了となる。設定の解除は、スマートキーのいずれかのボタンを押すだけ。

マツダの設定方法

 スマートキーの施錠または解錠スイッチを押して、作動表示灯が点灯/点滅をしないことを確認する。そしてキーロック(施錠)スイッチを3秒以内に4回押すと作業表示灯が点灯。点灯している間に、さらにロックスイッチを1.5秒以上押し続ける。5回連続でロックスイッチを押して、5回目は長押し(1.5秒以上)するというイメージ。なお、解除は設定時の手順と逆にすればよい。

 ちなみにハンドルロックやタイヤロックといった従来の車両盗難対策品もオススメ。乗り込んだ犯人が発車できなくなるよう、車両を物理的に動かなくする対策も窃盗犯への抑止効果に繋がるでしょう。

 

 

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