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車のヘコミを直す! 格安修理「デントリペア」の作業現場に潜入

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: 木村博道

塗装の弱い旧車でも作業は可能

 ここまでの作業で、気になったことをいくつか金枝さんに質問をしてみた。

Q1.今回施工を行なった2台はどちらも鉄(スチール)製だが、アルミや樹脂といった異なる素材でもリペアは可能なのだろうか?

A.「基本的に金属以外の材質はデントリペアができません。ホンダNSXのようなアルミボディは可能ですが、樹脂パネルは諦めてください」。

Q2.金属ボディでも施工できない箇所はあるの?

A「ルーフはプーリングで修復できます。車種にもよりますが、地面に近いサイドシルのような箇所は、作業で欠かせない専用の照明の光が届きにくく、難しいですね。施工の可否は店舗によっても異なるので、事前に問い合わせたほうがいいかもしれません」。

Q3.どの程度のダメージまでなら修復が可能なの?

A.「ほとんどのケースで目立たなくすることはできます。ただし、鋭角で力が加わっての凹みの場合、“シャープデント”と呼んでいますが、微小な凹み(ポッチ)は残ってしまいます。板金塗装とデントリペアで、どちらが安く、キレイに仕上がるか気にされる方が多いですが、広範囲の凹み・歪みの場合、板金のほうが安く直る場合もありますので一概にはいえません」。

 なるほど。迷ったら両方の見積もりを取ったがほうがベターということだ。

Q4.最近の新車塗装は品質がいいためデントリペアによるダメージはほぼないというが、塗装自体がモロかったり、劣化している旧年式車ではどうだろう?

A.「基本的に問題ありません。40年以上前のスカイライン(ハコスカ)に施工したこともあります。ただ、先にも触れましたが、プーリングはオススメできません。塗装が剥がれてしまう可能性があるからです。逆に裏から凹みを叩き出す方法であれば、過去の板金塗装でパテを盛った箇所でも修復は可能ですよ」。

 なお、今回取材したデントリペアワークスの場合、長さ1cm未満の凹みで1カ所・1万円程度、概ね10cmで3万円程度が基本料金。輸入車やアルミパネル、あるいはドアなどの内張りを剥がす作業が加わっても料金は一律で割増はないという。もちろん車両保険を使える。

 ちなみにデントリペアの利用者はドアパンチのほか、洗車や整備などの際にパネルを凹ませてしまった人が大半だというが、夏場に多発する雹(ひょう)による被害者も多いとのこと。

 取材から戻ってきて、S君に早速デントリペアのことを教えてあげた。なにより「ディーラーの見積もりより断然安く直せるかも」という報告に彼は大興奮。電話の向こうで鼻息を荒くしているのがわかる。

 大きく節約できる可能性を秘めるデントリペアの存在。修復できる限界や通常の板金と値段が変わらないケースが稀にあるものの、知っておいて損はないだろう。

【詳しくはこちら】

デントリペアワークス 
千葉県柏市松ヶ崎1156-2
国道16号沿い
OPEN 10:00am- CLOSE 8:00pm
04-7113-0023

https://www.dr-works.com/

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