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【NASCARエクスフィニティ・シリーズ第22戦】 日本人チームオーナー「HRE」のトヨタ・スープラが7位入賞!

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

HREスープラがナスカーで好レースを展開

 アメリカで人気のモータースポーツ「NASCAR(ナスカー)」に参戦する服部茂章氏率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」が、今シーズンは新たな挑戦を行っている。それがナスカーの3大カテゴリーの一つ「NASCAR XFINITY SERIES(エクスフィニティ・シリーズ)」へ、トヨタGRスープラでのスポット参戦である。7月5日にデイトナ開催されたエクスフィニティ・シリーズ第16戦「Coca-Cola Firecracker 250」では、トランスミッションのトラブルで予選を走行せずレースを終えていたが、8月16日の第22戦「Food City 300」では7位入賞を果たした。

 HREとしてエクスフィニティ・シリーズへの挑戦2戦目は、エクスフィニティ・シリーズ全33戦のうちの第22戦目「Food City 300」となる。舞台となったブリストル・モーター・スピードウェイは、1周0.533マイル(858m)というショートオーバルで、最大28度という深いバンク角を持ち、滑りやすいコンクリート路面の高速トラック。今回のレースは、第1ステージ85周、第2ステージ85周、最終ステージ130周の計300周で行われる。

 今回、HREの#61 TOYOTA TSUSHOTOYOTA SUPRAのステアリングを新たに託されたのは、ティミー・ヒル選手。HREの61号車は決勝前日の練習走行セッションから順調に走り出し、大きなトラブルもなく、予選セッションでも16.169秒のタイムで20番グリッドを獲得した。

 決勝レースは、8月16日の夕方4時過ぎにスタート。序盤からイエローコーションが何度も出される荒れた展開となり、ヒル選手の61号車も第1ステージの最終周で他車と接触があり、せっかく追い上げたものの20番手まで順位を下げてこのステージを終えた。

 続く第2ステージはきっちりポジションを上げて16位で終え、最終ステージを迎えた。ここまでにマシンの調整を繰り返しハンドリングが向上してきた61号車は、トップを走行していた車両をきっかけとしたイエローコーション中はコースにとどまり、次のイエローコーションを待つ展開となった。

 そしてレース終盤に待っていたイエローコーションが出ると、すぐさまピットに戻りニュータイヤに履き替えて、282周目のリスタートからはトップグループと同じペースで追い上げ、7位でチェッカーフラッグを受けた。61号車は前回のデイトナ戦は不出走であったため、HREとしては、今回がスープラの実質的なデビュー戦を入賞という形で無事に終えることができたわけだ。

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