HREスープラがナスカーで好レースを展開
アメリカで人気のモータースポーツ「NASCAR(ナスカー)」に参戦する服部茂章氏率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」が、今シーズンは新たな挑戦を行っている。それがナスカーの3大カテゴリーの一つ「NASCAR XFINITY SERIES(エクスフィニティ・シリーズ)」へ、トヨタGRスープラでのスポット参戦である。7月5日にデイトナ開催されたエクスフィニティ・シリーズ第16戦「Coca-Cola Firecracker 250」では、トランスミッションのトラブルで予選を走行せずレースを終えていたが、8月16日の第22戦「Food City 300」では7位入賞を果たした。
今回、HREの#61 TOYOTA TSUSHOTOYOTA SUPRAのステアリングを新たに託されたのは、ティミー・ヒル選手。HREの61号車は決勝前日の練習走行セッションから順調に走り出し、大きなトラブルもなく、予選セッションでも16.169秒のタイムで20番グリッドを獲得した。
続く第2ステージはきっちりポジションを上げて16位で終え、最終ステージを迎えた。ここまでにマシンの調整を繰り返しハンドリングが向上してきた61号車は、トップを走行していた車両をきっかけとしたイエローコーション中はコースにとどまり、次のイエローコーションを待つ展開となった。
そしてレース終盤に待っていたイエローコーションが出ると、すぐさまピットに戻りニュータイヤに履き替えて、282周目のリスタートからはトップグループと同じペースで追い上げ、7位でチェッカーフラッグを受けた。61号車は前回のデイトナ戦は不出走であったため、HREとしては、今回がスープラの実質的なデビュー戦を入賞という形で無事に終えることができたわけだ。