数千円で車両盗難防止に高い効果を発揮
ポケットやバッグにキーを入れたまま、クルマのドアノブに手を近づける、ドアノブを引くなどの動作だけでドアの解錠施錠ができる「スマートキー」。スマートキーが発する微弱電波により車両と交信することで、ドアロックだけでなく、盗難防止装置(イモビライザー)を解除してエンジン始動できるという仕組みです。
最近では、この機能を悪用して「リレーアタック」という方法で車両を盗んでしまう犯罪が横行。スマートキーが発する微弱電波を傍受し、持ち主のクルマへ知らぬ間に送信することでエンジン始動、車両ごと盗難するというものです。そんなリレーアタックによる車両盗難を防止するセキュリティグッズとして「スマートキーケース」が注目されています。
スマーキーには微弱電波が発せられていますが、一般的なスマートキーケースでは当然ながらエンジン始動可能。電波を遮る設計ではないため、簡単に電波を傍受することができるわけです。そんな電波を遮断し、傍受することを防ぐのが”リレーアタック防止用のスマートキーケース”なのです。
編集部では、アルミホイルやブリキ缶などを使ったテスト(クルマ盗難の新手口「リレーアタック対策グッズをテスト」)を実施。結果、専用スマートキーケースが最も高い遮断効果を得たことがわかりました。
大きく分けると2つの形状に分けられるスマートキーケース。ファスナー式で収納力のあるもの、ベロ蓋式のスリムなものにくわえ、素材やデザインも様々な種類があり、レザー、ナイロン、布など、高級感を出した製品、可愛らしさを出した製品など様々あります。
例えば、カーセキュリティで知られる加藤電機の「HORNETリレーアタック対策ケースRAC-1」は、持ちやすいサイズ感が特徴。黒革調ケースに赤ステッチを施し、表側にはHORNETロゴを型押ししたシンプルデザインで、他社製品よりもやや大きめなサイズ。ほとんどの電子キーとカードキーが収容可能となり、スマホ感覚で持ち運べるようになっています。
また、ビッグディパーの「エクストラセキュリティキーケース」はファスナー内に電波を遮断するポケットを付属。ポケット内側に金属製コーティングを施した機密性の高い特殊縫製によって仕上げられ、電波をしっかりと遮断します。最大に特徴は、電波遮断ポケットからスマートキーを簡単に取り出せる設計としたこと。簡単な動作で愛車を守ることが可能になっています。
さらに、ケンウッドのリレーアタック防止用スマートキーケース「CAX-SC1」は、同じく車両盗難を防ぐためのスマートキー電波遮断ポケットを採用。これとは別に電波を遮断しない通常ポケット&キーリングも付属しており、スマートキー使用の際には、電波を遮断しない通常ポケットに収納しておくことが可能です。ケンウッドブランドらしいスタイリッシュなデザインも魅力ですよね。
盗難防止はもちろん、カーアクセサリーとしてもこだわりたいスマートキーケースは、価格も数千円程度と買いやすく、費用効果も高いことからも持っておいて損はないはず。持ち運び、使いやすさ、デザイン性など、好みに合わせて選んでみてください。