90年代序盤までM型の熟成を重ねたトヨタ
60年代半ばの直6投入では、日産やプリンス、三菱などライバルに後れをとる格好となったトヨタは、90年代序盤まで、そのM型エンジンの熟成を重ねて行きました。そしてターボチャージャーを装着したり、ツインカムヘッドを組み込んだり、と様々なアップデートを行っていきました。
68年に登場したトヨタ2000GTにもM型ファミリーの一員である3M型が搭載されていて、これが市販量産車における国内初のツインカムエンジンとなりましたが、このツインカムヘッドはヤマハ発動機で開発されたもの。
しかし、その3M型以降に登場したM型のツインカムユニットは、全てトヨタが独自に開発したものでした。そしてM型ファミリーの集大成となったのが86年1月に2代目ソアラ(Z20系)に搭載されてデビューした排気量3リッターの7M-GTEUでした。GTのネーミングからも分かるようにツインカム+ターボ仕様でしたが、M型ファミリーとしては初の4バルブヘッドを奢られており、ターボも空冷式のインタークーラー付きで、当時として国産車最高の230馬力を誇っていました。