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RB26DETT&1JZ-GTE……、消えゆく日本が誇る名機「トヨタ&ニッサン直列6気筒ストーリー」

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田了/日産/トヨタ

大排気量化にも対応したJZ型の登場

 ツインカム24バルブのターボ仕様まで誕生したG型ファミリーでしたが、2リッターに特化していたことから大排気量化は叶わず、80年代後半になってもトヨタのオーバー2リッター直6はM型が受け持つ状況が続いていました。そこでM型に代わりオーバー2リッターを受け持つ新型直6の開発が進められることになりました。そうして誕生したのがJZ系でした。排気量が2.5リッターの1JZと3リッターの2JZがあり、そのそれぞれにツインカム24バルブのGEと、それにターボチャージャーを装着したGTE、そしてハイメカツインカムのFSEと合わせて6タイプが用意されました。

 JZファミリーの中で最もホットなユニットは2.5リッターのツインカム・ターボ=1JZ-GTEでした。これはトヨタとヤマハ発動機が協力して開発したもので前期型はツインターボ+インタークーラーで当時の業界自主規制値だった280馬力を難なく捻り出すとともに、その最高出力発生回転が6200回転と2JZ-GTEよりも高回転にシフトされていました。

 後期型ではシングルターボにコンバートされたもののVVTi(可変バルブタイミング機構)を備えることで前期型と同じ280馬力/6200回転をキープ。さらにトルク特性も見直され、最大トルクが37.0kg・m/4800回転から38.5kg・m/2400回転へと向上。クラウンやマークII3兄弟だけでなく、ソアラや、走りを追求するスープラのユーザーにも好評を博して受け入れられていました。

 残念ながら、2000年代に入ると衝突安全の追求から直6エンジンは不利となり、多くがV型6気筒に置き換えられることになって行きました。それでも、技術の進化により耐衝突の案件をクリア。トヨタも直6エンジンでは定評のあるBMWと共同開発しGRスープラに搭載。オーナーは直6エンジンによる官能のエキゾーストを楽しむことができるようになりました。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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