世界のハイレベルアマチュアに対抗する日本勢
今回の鈴鹿10Hは、SROモータースポーツグループが主管するインターコンチネンタルGTチャレンジ・パワード・バイ・ピレリのシリーズ第4戦。つまり、FIA-GT3マシンによる世界戦レベルのシリーズだということです。そもそもFIA-GT3はジェントルマンドライバーと呼ばれるハイアマチュアのためのレースとして考案されたも。自動車メーカーがワークスチームを送り込むことなどは持っての他、とされてきました。
しかしながら、インターコンチネンタルGTチャレンジのようなメジャーシリーズが立ち上がり、マニュファクチャラーの戦いが激化してくると、必然的にメーカー系のワークス格チームが出場することになってきたのです。例えば、今回の鈴鹿10Hでポールを奪ったSchnitzerや、決勝で表彰台を分け合ったWRT、GruppeM 、Absoluteなどが、ワークス“格”と目されているチームです。
NISSAN GT-R NISMO GT3で参戦したKCMGも、松田次生や千代勝正など日産/ニスモの契約ドライバーを送り込んでいることからもワークス“格”と判断してよいでしょう。
SUPER GTを戦っているGOODSMILE RACING & TeamUKYO(以下グッドスマイル)も、この鈴鹿10Hではチーム名をMercedes-AMG Team Goodsmileとしています。
このことからもMercedes-AMGのワークス“格”と判断してよいもの。もっとも、FIA-GT3車両に開発の段階から関わってきている海外のチームとは少し事情が違うのも事実ですが。