特別装備の日本導入分は10台のみ
アウディのスポーツモデルとしては頂点に位置する、いわばアウディ製のスーパーカー「R8」。そんなR8に限定車が加わった。「アウディR8 Decennium(デセニウム)」だ。
アウディR8は2006年に登場。当初はV8エンジンだったが、2009年にはV10エンジンを搭載、2016年2代目でもV10エンジンが採用された。つまりV10エンジンを搭載して2019年で10年という節目。「デセニウム」とはラテン語に由来し、10年を意味する。つまり、V10エンジン搭載10周年を記念する限定車ということだ。
ベースはクローズドボディのクーペモデル。本来21万円のオプションで、ステアリングのギア比を状況に応じて可変制御するダイナミックステアリングを標準装備。デイトナグレーマッドエフェクトのボディカラーに、グロスブラックのフロントスポイラーやディフューザーを組み合わせる。ホイールは20インチでインテークマニホールドとともにマッドブロンズ仕上げ。さらにお馴染みのエンブレム「フォーシルバーリングス」はブラックと精悍な印象を与える。
インテリアはドアやコンソールに「Decennium」のロゴが備わり、ダイアモンドステッチのレザーシート、550W+13スピーカーのオーディオなど、高級かつスポーティな仕立て。
機能面だが、アウディR8といえば5.2LV8エンジンを運転席の後方に搭載するミッドシップ2シーター。極めて軽量なボディに、アウディお得意のクワトロと呼ぶ4WDを組み合わせる。ミッションは2ペダル式MTの7速Sトロニックとなり、620ps/59.1kg-mのパワー/トルクから、0→100km/h加速はわずか3.1秒、最高速度は331km/hと公表。まさしく世界的に第一級の性能を誇るスーパーカーである。
なお、アウディR8デセニウムは世界222台限定。うち、日本へは10台の導入が予定されている。メーカー希望小売価格は3091万円。