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自動車電話からおしぼり器まで、バブル期にあった変わり種なクルマ装備とオプションパーツ

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TEXT: Auto Messe Web編集部

おもてなしよりも自己満足だった世界

 かつての自動車装備やオプションパーツと言えば、色々あるとありがたいですが、正直使えないシロモノもあったりします。特に昭和末期は今とは違って変わり種が多かったのも事実。クルマの成長と共にオプションパーツも成長したのかもしれません。現代といえばバックモニター、ドライブレコーダー、ETC車載器、などなど手堅く賢い装備が人気です。

 少し振りかえって見ますとバブルの頃なんか、今とは違って過剰な装備がありました。まず、日産の高級車「シーマ」(Y31)にあったのが小型のブラウン管を採用したマルチAVシステム。当時はアナログ放送だったので映りにくく、さぞ助手席に乗っている人はつまんなかったでしょう。

 また、日産といえばグロリア/セドリック(Y31)の上級グレードに加湿器なんて言うのもありました。モイスチャーコントロールとも呼び、オーナーだけでなく車内も潤っていたはずです。さらに”おしぼり専用”の冷温器というのも設定されてましたが、おもてなしを重んじる日本人の発想ですよね。

 もちろんトヨタだって変わり種は存在で、セルシオのオプションでは冷蔵庫がありました。当時は物珍しかった装備は、あまり利用することがなかったうえ、収納スペースはペットボトル2本が限界。思ってたより実用的ではなかったと記憶してます。

 で、リアシートには自動のサンシェードやカーテン、そして、読書灯もありました。定番といえば白のレースシートカバーでしたね。こちらは庶民にもおなじみであり、ファミリーカーには定番のオプションだったのです。逆に日産インフィニティQ45には18金のキーをオプション設定。いかにもバブルって感じで、発想がぶっ飛んでましたね。

 定番は、やはり自動車電話。設置場所は、運転席と助手席との間にあるコンソール上もしくはボックス内(当然コード付き)が定番。トランク両脇にそびえ立つ電話用アンテナも誇らしく、憧れの装備がついたふりをしたダミーアンテナも見かけることがありました。なお、自動車電話は保証金20万円、月額使用料3万円、通話は6秒で10円と、おったまげーな価格。人通りの多い場所で窓全開、「しもしも〜」は優越だったのはないでしょうか。

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