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シリーズ初の前輪駆動へ! 室内広々のBMW 1シリーズが登場

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: BMW

これまで以上に機能的なモデル

 BMWは、同社のラインアップ中、もっともコンパクトなモデルでありながら、卓越した走行性能と優れた機能性を備え、歴代どのモデルも市場で高い評価を得てきた1シリーズの新型モデルを発売した。11月以降に順次納車を開始する予定となっている。

 1シリーズは、欧州Cセグメントハッチバックのなかでは、独自性の強いモデルといえるだろう。VWのゴルフやアウディA3のほどスタンダードではなく、Aクラスのような押しの強さも持たないが、走りに関してはBMWらしさ満点で、卓越したハンドリングを持ち味としている。

 そんな1シリーズが、およそ7年ぶりにフルモデルチェンジを行ない3世代目となる新型が登場した。新型1シリーズは、BMWとして日本初導入となるタイヤスリップコントロールシステムを採用するなど、従来型で定評のあった走行性能をさらなる高みへと引き上げながら、前輪駆動方式の採用によって広い室内空間を確保することで、これまで以上に機能的なモデルとなっている。

 スタイルは、大型化したうえで中央部を連結させた新世デザインのキドニーグリルと、くっきりとしたデザインの4灯ヘキサゴナルLEDヘッドライトを採用することで、1シリーズのセールスポイントである若々しくスポーティなイメージを際立たせている。

 ボディサイドは、無駄を省いたくっきりとしたプレスラインが目を引く。リヤホイールを強調するような力強いシルエットをまといながらも、全体として端正な印象を与えている。リヤビューは、低重心なシルエットを基本としながら、新デザインのL字型テールライトが絶妙なアクセントとなって、後ろ姿にも個性を主張している。ボディサイズは、ベーシックな118iが全長4335x全幅1800x全高1465mmで、全長はやや短くなったが、全幅と全高は拡大されている。

 新型は前輪駆動を採用したのが目玉のひとつだが、これにより室内空間の機能性が大幅に改善されている。とくに、後席スペースは足もとのスペースが先代型よりも約40mm広くなって、快適性が向上するとともに乗降性も向上した。

 運転席まわりは、5.1インチのメーターパネルディスプレイと8.8インチのコントロールディスプレイを備えた機能的なデザインとしている。オプションで10.25インチのディスプレイをふたつ備えた最新のBMWライブコックピットや、大型化したBMWヘッドアップディスプレイが選べるのも特徴だ。

 また、Qi対応の機器(スマートフォンなど)の充電ができるワイヤレス充電機能を全車に標準装備。室内スペースの拡大は、荷室の容量アップにも好影響を及ぼし、従来型よりも20リッター増加した380リッターとなり、リヤシートを前倒しした状態では最大1200リッターまで拡大できる。

 パワーユニットは、118iには最高出力140馬力(103kW)/4200〜6500rpm、最大トルク220N・m/1480〜4200rpmを発生する1.5リッター直3ターボを搭載。上級モデルのM135i xDriveは、最高出力306馬力(225kW)/4500〜6250rpm、最大トルク450N・m/1750〜4500rpmを発揮する2リッター直4ターボで、駆動方式はBMWのインテリジェント4輪駆動システムであるxDriveを採用している。

 日本のBMWとして初となるARBが搭載されているのもトピックのひとつだ。ARBとは、エンジンコントロールユニットで直接スリップ状況を感知し、ダイナミックスタビリティコントロール(DSC)を経由することなく、以前より約3倍の速さでその信号を直接エンジンに伝達する機能で、前輪駆動車特有のアンダーステアを大幅に抑制して俊敏な走りを実現する。

 運転支援機能も充実。レーンチェンジウォーニング、後部衝突警告機能、クロストラフィックウォーニング、スピードリミット情報表示機能が追加されたドライビングアシストのほか、直近に前進した50mの軌跡を記憶し、その軌跡通りに後退する際にステアリング操作を自動で行なう「リバースアシスト」を備えたパーキングアシストも全車に標準装備されている。

 このほかにもAI技術を活用し、自然な会話でドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動したり、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習するインテリジェントパーソナルアシスタントも備え、これまで以上に機能的なモデルへと進化を遂げた。

 駆動方式はFFになったが、BMWならではの運転感覚は健在。従来のFR(後輪駆動)とは違ったテイストを味わうことができるスポーティハッチバックとして、これまで以上に支持されるのは必至といえるだろう。

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