キャンプ場や公園でくつろぐにはハンモック
ハンモックはご存知のように網目の寝床。両脇の綱を樹木にくくりつけて、木陰でゆっくり揺られながらでも昼寝などを楽しむにもってこいの道具だ。ところが、キャンプサイトにちょうどいい間隔に、ハンモックを取り付けてもたわむことがない太めの木が生えているとは限らない。
そこで手に入れたいのがハンモックスタンドというもの。
ハンモックの両端に取り付ける自立式ハンモックスタンドは、木がない場所でも使えるのがメリットだが、大型のためミニバンなど荷室の大きなクルマでないと持ち運びが大変だ。また、ハンモックのサイズが限定されるので、ハンモックを買い換えると使えない場合もある。
持ち運び便利な片側スタンド
狙い目は、ハンモックの片側に取り付けるスタンド。2本の棒とロープで引っ張りあってハンモックを支えるトライポッドのようなスタンドで、スリムに収納できコンパクトカーであっても無理なく持ち運べる。しかも、スタンドの耐荷重以内であれば、いろいろなサイズのハンモックで流用できるのも利点だ。
スタンドの耐荷重はもちろん、ペグも太めで深く地面に刺さるものを用意し、しっかり固定しなくてはならない。
なお、このタイプのハンモックスタンドを2本使えば木がなくても支えられるように思うが、2本使いに対応していないスタンドが多いので注意したい。
片側をクルマに取り付ける方策
もうひとつ考えられるのが、ハンモックの片側をクルマに取り付けることだろう。まず、ルーフキャリアに結びつける方法を最初に思いつくが、ハンモックの形状によっては、体重が軽い子供でもゆらゆら揺れたり飛び跳ねたりするとクルマが傷つきかねないものもある。柔らかいマットなどでクルマを保護する手段を考えた方がいいだろう。
その点ヒッチメンバーに取り付けるハンモックスタンドはしっかりと許容空間を確保している。ヒッチメンバーのサイズがあっていれば、安全にどこでもハンモックを楽しめる。下の写真はハンモックチェア用だが、海外製の中には通常のハンモック用や、タイヤに取り付けられるスタンドもある。
こちらはシートベルトを利用したハンモック用フックを使って吊した状態。もう片側は木や、前出のトライポッドタイプのハンモックスタンドにくくりつけて固定すればいい。
こうしたハンモックのために設計されたアイテムを使うことで、クルマへのダメージを最小限に抑え、安全にハンモックを吊すことができるのだ。
なお、ハンモックを木に吊す際はキャンプ場や公園の許可を得て、樹皮が傷つかないよう手ぬぐいなどを巻いて養生することも忘れずに。また、木やスタンド、クルマへの影響があるので必要以上にゆらすのもやめておきたい。
いつまでも気持ちよくハンモックを楽しめるよう、十分配慮してからくつろごう。