3ピース構造の強みを生かした粋なシステム
独創性のある芸術的なデザインと、メイドインジャパンらしいキメ細やかな仕上がり。「クレンツェ」といえば、愛車を美しく、色気のある1台に仕立てられることで目の肥えたユーザーが指名買いをするウェッズのプレミアムブランドだ。単なるドレスアップ系ホイールにはない、そんな奥深さを感じさせる魅力を秘めている。
そしてクレンツェは、個性的な造形だけでなく、3ピースというホイール構造を採用しているのもポイント。純正品や市販ホイールといえば、生産効率が高く、コストを抑えた1ピース構造が主流。だが、クレンツェは、ディスク、アウターリム、インナーリムの3つで構成される複雑な構造によって、最高級ホイールらしい独特の色気を醸し出す。
さらにクレンツェには、その魅力を引き立てる独自の世界観を持たせており、ベストを求めるユーザーニーズに答えるメニューを展開。『クレンツェ・カラーコーディネートシステム』である。
ホイールメーカーはモデルごとにベストなカラーを用意しており、クレンツェも同じく、伝統カラーのSBC/ポリッシュを軸に、複雑で優美なデザインを引き立てる特別色を設定。当然のことながらモデルごとにベストを追求しているワケだが、目の肥えたフリークが愛用するブランドらしく、オリジナルを追求する愛用者も多い。そんな彼らのリクエストに答えるカタチでスタートさせたのが『クレンツェ・カラーコーディネートシステム』だ。3ピース構造のメリットも活かし、それぞれでアレンジが可能となっている。
というわけで、次ページより所有する満足度を高めるメニューについて紹介していこう。
【ディスクカラー】
まず、ホイールの顔とも言えるディスク部。クレンツェには、前述のようにSBC(Super Black Chrome)と天面ポリッシュを組み合わせた「SBC/ポリッシュ」を標準カラーとして用意するほか、各モデルごとにその魅力を引き立てる設定色を用意している。デザインだけでなく、風合い、発色、配色、切削処理など、年々進化を遂げるカラーバリエーションを構築してきたわけで、「新色を従来モデルで作ることはできないの?」「このカラーを新作に塗ることはできないか?」といった感度の高いユーザーからリクエストが多かったのも事実。そこで、旬味溢れるカラーを全モデルに対応させるべく、試行錯誤のうえ全17種類のフィニッシュを用意したのである(一部のぞく)。
例えば、「フェルゼン」に設定された鏡面バフ仕上げと黒とのセクシーな風合いを持つ”ブラック&バフ”は、最新モデルの「マリシーブ」や「ウィーバル」で選択可能に。高級石材のような風合いと美しい光の反射をみせる”ストーングレーメタリック”や、2019年モデルに採用されたメタル感を与えた高貴なブラックカラー”セピアブラック”など、話題を呼んだ最新モードカラーについてもクレンツェの全モデルで堪能できるようになった。しかも、これらペイント系はディスク天面のみポリッシュ加工も可能としている。
*下写真は「クレンツェ・ウィーバル」(ディスク:ブラックポリッシュブロンズクリア/リム:ブロンズ/ピアスボルト:ゴールド/センターキャップ:ブラック)。
さらにクレンツェらしさを追求できるクローム仕様もオーダー可能。『ウィーバル』にはクロームメッキの質感を変えた「デザインクローム」を用意するなど、ウェッズにしかできない多彩なフィニッシュを堪能することができる。
【リムカスタマイズ】
ディスクと別体構造となるリム部分もアレンジ可能。しかも3ピース構造ゆえにアウターリム(ディスクよりも外側)とインナーリム(同内側)で、それぞれ異なる色をオーダーすることもできる。なお、標準は光輝アルマイト(インナーはアルマイト)となり、ブロンズ、シルバー、ホワイト、レッド、ブルー、イエローなど、全8カラーから好みの色に変更することが可能だ。
なかでもオススメは、ブラック。理由は、標準仕様の光輝リムにはない重厚さと存在感を獲得できることだ。また、ブラックリム化はドレスアップ界で絶好のトレンドメニューとして高い注目を浴びており、国内も実現できるメーカーが少ないメニューだけに要注目といえるだろう。他にも編集部がオススメしたいのはアウターは標準の光輝リムのまま、インナーリムのみブラックという組み合わせ。斜めからホイールを見たときにホイールが引き締まって見えるうえ、ディスクのデザインにメリハリがつくメリットを生み出す。ブレーキダストで汚れが目立ちやすい欧州車にも、インナーリムのブラック化はオススメだ。
*下写真は「クレンツェ・マリシーブ」(ディスク:セピアブラックポリッシュ/リム:ブラック、ピアスボルト:クラシカル/センターキャップ:レッド)。
他にもレッドやブルーなど、ボディ同系色であわせると統一感がうまれて、破格の個性が追求できる。ただし、カラー選択を失敗するとバランスが大きく崩れるパートゆえ、慎重に挑戦したいところ。そのぶん、うまくキマった時の満足度や達成感はリムアレンジならではの魅力といえるだろう。
【ピアスボルト】
先ほど述べたようにクレンツェは、ディスクとアンター&インナーリムの3ピース構造を採用している。このディスクとリムを繋ぐためにピアスボルトはクロームを標準仕様として使われているが、ゴールドもしくはブロンズ調のクラシカルを選択することも可能なのだ。
ディスク面の輪郭にあるピアスボルトは、小さなパーツとはいえホイールの外周に位置するだけに目がつきやすく、アクセント効果は非常に高い。さりげなく差別化しやすいうえ、失敗する心配もないメニューといえるだろう。価格も1本あたり2000円アップ(クラシカル)とリーズナブル。初心者にもオススメだ。
【センターキャップ&バルブキャップ】
さらに細かいパートを見ると、センターキャップやバルブキャップも選ぶことができる。センターキャップはモデル名称を添えたアイテムロゴ仕様(一部除く)のほか、”Authentic Axes Art”ロゴ仕様の新バージョンも、それぞれブラック、シルバー、レッドを用意。クレンツェのブランドロゴマーク入りのバルブキャップについても全4タイプからチョイス可能とするなど、センターキャップとバルブキャップについては価格アップなしでオーダーできる。
ちなみに人気モデルのひとつ「ヴォルテイル」や「グラベン」を参考に言うと、全18,432通りという組み合わせ。クレンツェ・カラーコーディネートシステムは、まさに”自分だけの1本”を手にすることができるのだ。
ホイールオーダー時はもちろんのこと、求めるスタイルにあわせてディスクやリムを再アレンジしてみるのもいいだろう。また、リムのサイズ変更が可能なので、車種が変わったときに対応しやすいのも魅力。愛用のホイールを末長く使える、そんな魅力もクレンツェの愛用者が多い理由のひとつだろう。
自分のインスピレーションを信じるもよし。不安ならばプロショップに相談するのもいいだろう。クレンツェ・カラーコーディネートシステムには、いままでに体験したことのないカスタムの世界観が広がっている。ウェッズでは、今後もアニバーサリーカラーという特別色の設定など、究極の美を追求できるブランドとして果敢に攻めていくという。乞うご期待!
3ピース構造であり、しかもカスタマイズできるメニューを有しているメーカーは数社のみ。ウェッズのほかにもレオンハルトやピュアスピリッツといった名ブランドを持つ「スーパースター」も独自のカスタマイズメニューを展開。ウェッズに比べてシンプルなデザインが多いぶん、選べるカラーはポップな色もカバーしている。詳しくは同社ホームページでチェック。
【詳しくはこちら】
クレンツェ・カラーコーディネートシステム
https://www.weds.co.jp/kranze/diskcolor/index.html