クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CUSTOM
  • 鉛筆からレコードまで、スーパーカー世代の子供が熱狂した懐かしのグッズ
CUSTOM
share:

鉛筆からレコードまで、スーパーカー世代の子供が熱狂した懐かしのグッズ

投稿日:

TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

子どもには高価だった昭和のスーパーカーアイテム

「母さん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうね?」(1977年 角川映画「人間の証明」)という映画のセリフがその昔あった。お盆に帰省して実家の納戸を漁ったが、子供の頃、夢中になって集めたスーパーカーグッズは出てこなかった(母に捨てられてしまった)。

 というわけで、昭和の少年を熱くさせたスーパーカーに関連するアイテムのなかで、今回はあえてスーパーカー消しゴムを封印。地味だけど、個人的に思い出深いグッズを3つピックアップしたい。

レコード

 スーパーカーの魅力のひとつはサウンド。昔は今ほど身近な存在ではなかったし、インターネットで動画も見れなかった時代。エンジン音を聞ける機会はほとんどなかったのだ。そんなスーパーカー少年たちの心を満たすために発売されたのが、憧れの名車たちのエキゾーストノート(排気音)を録音したレコード。

 録音された内容は、キーを回して電磁ポンプが動き出す音やエンジン始動時のサウンド。走行中の室内の音やスーパーカーが近づいてきて遠ざかっていくドップラー効果、ドアの開閉音など、けっこう多彩な音が収録されていた。

 ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリなど各車種ごとのレコードをはじめ、人気車種のサウンドをまとめた名盤など、意外にたくさん商品化されていた。当時の価格は1500円だが、現在の中古相場は程度の良い物で3500円とのこと。

鉛筆

 文房具関係のスーパーカーグッズは、学校に持っていけるのが魅力だった。スーパーカー消しゴムに、スーパーカー下敷き、スーパーカー筆箱、そして自宅にはスーパーカー鉛筆削りなど、恵まれている子供は多くの文房具を持っていた。

 スーパーカー尽くしだったが、僕らの学習を支えてくれたニクい存在。私にとってはスーパーカー鉛筆だった。

 当時の価格についての記憶は曖昧だが、コレクションは今はなき「コーリン鉛筆」のランボルギーニ・カウンタックとイオタの絵柄が入ったもの。芯の固さ(濃さ)は”HB”だが、どうせならばフェラーリ512“BB”とか、ランチャストラトス“HF”なんていうのがあればよかったのだが……。

 ちなみに現在中古品で出回っている相場は1ダース1500円ほど。大人買い、します?

 

王冠

 ブーム全盛期の頃、コーラやスプライト、ファンタオレンジやファンタグレープといった清涼飲料水の瓶の王冠(栓)の裏ブタにスーパーカーのイラストが描かれていたもの。今となっては必死になって集めたのも良い思い出だ。

 当時は自動販売機が少なく、駄菓子屋のおばちゃんから1本30円のジュースを買って、栓を抜くまでどのイラストが出るのかわからないため、ワクワクさせられた。なけなしのこずかいでジュースを買い、お気に入りのクルマが出るまでお腹がパンパンになるまで飲み続けた友人もいた。

 もちろんダブった車種を友達と交換することもあったが、人気はだいたい被ったのだった……。

すべて表示
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
著者一覧 >

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS