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悪路走破性や積載能力だけじゃない! アウトドアに最適なクルマの条件とオススメ車種とは

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

AC100V/1500Wコンセントは必須装備

 アウトドア派にとって最適なクルマとは、どんなクルマだろうか。ここではライトアウトドア派とヘビーアウトドア派とに分けて、ぴったりのクルマを紹介したい。

 

ライトアウトドア派向けベスト3

 ライトアウトドア派とは、オートキャンプや日帰りの釣り(仮眠含む)、ソロキャンプ、そして路面状況のいいエリアでのアウトドアを楽しむ人と仮定。そして、日常使いを優先したクルマを選択した。要件としては、駆動方式が4WDであることは望ましいが、本格的な悪路走破性までは求めず、アウトドアで使う大きな荷物を収納でき、仮眠に耐えられる室内空間を持っていること。また、純正アクセサリーに車中泊やアウトドア向けのアクセサリーが用意されていることもポイントとなる。

【トヨタ・シエンタ FUNBASE HV】

 筆頭は、トヨタ・シエンタFUNBASEのハイブリッドモデル(Gグレード)。残念ながら、よりアウトドア感覚のFUNBASEに4WDが用意されていないものの、3列シートのシエンタよりずっとアウトドアに適した、大容量ワゴンというべきラゲッジ空間を備える。Gグレードを推したのは、AC100V/1500Wのアクセサリーコンセントが用意されること。

 また、ラゲッジルームを上下2段に仕切れるボードを上段にセットしてハイデッキモードかつ後席をワンタッチのチルトダウン格納したアレンジを行なえば、室内高985mm/荷室長最大2065mm/フロア長1620mm/最小幅1060mmのフラットスペースが出現。大人2人が横になることができ、手荷物は大容量デッキアンダートレーにしまうこともできるから便利だ。

 純粋な拡大ラゲッジルームには、自転車2台(2名乗車時)、サーフボード(最大3名乗車時)の積み込みもOK。アクセサリーとして、ユーティリティーフック、システムバー、マルチネット、アッパーボード、アッパーボックスなどをセットしたFUNBASEセットや、バックドアタープ、エアースリープマットなど、ジャストサイズのアウトドア&車中泊にぴったりのアイテムが揃う。

 まさにアウトドアライフスタイル誌のような本カタログ、アクセサリーカタログを見ているだけでもワクワクさせてくれるのが、シエンタFUNASEと言っていいだろう。

 

【ホンダ・フリード+ HV】

 同ジャンルのホンダ・フリード+(2列シート)も、同様のシートアレンジ、車中泊にもばっちり対応した使い方が可能。ホンダ車の純正アクセサリーを企画、販売する、ホンダアクセスの専用アクセサリーの充実度にも注目で、こちらはガソリン車、ハイブリッド車ともにFFと4WDが選べるのもポイントだ。

 乗り心地やエンジンのスムーズさもクラスベストと言っていい。ただし、シエンタFUNBASEのハイブリッドモデルにあるAC100V/1500Wコンセントが用意されないのが残念な点。もちろん、4WDのアドバンテージを優先するなら、フリード+になるだろう。

 

【ダイハツ・ウエイク】

 ところで、軽自動車にもライトなアウトドア派に向くクルマはあるのだろうか。あります。タントなどのスーパーハイト系を上回る、スーパーウルトラハイト系ワゴンと呼ぶべきダイハツ・ウエイクである。室内高1455mm、荷室高1140mmの室内空間のゆとりからも分かるように、大きなアウトドアグッズの積み込みやすさは軽自動車の域を超えたもの。 後席を格納することでフラットフロアが出現し(多少の凸凹はあるので、就寝するにはマットは不可欠)、ゆったりとした車中泊も可能。もちろん、純正アクセサリーとして車中泊のためのアイテムが豊富に用意されている。ロングドライブがより快適に行なえるターボモデルや4WDが選べるのも高ポイントといえるだろう。

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