さて、ETC2.0での「インターチェンジ途中下車」は、インターチェンジでいったん降りても同じインターチェンジから高速道路に戻れば、初乗り運賃に該当するターミナルチャージ(150円)を再度徴収されることなく、長距離割引もそのまま適用されるというもの。途中下車を認める時間の上限は3時間程度とし、合計の高速料金は出発から目的地に直接向かった時と同じになるというわけです。
国土交通省は高速道路ネットワークを賢く使う取り組みの一環として、休憩施設を多元化。良好な運転環境を実現するため、”道の駅”を使った取り組みも実施しており、すでに高速道路からの一時退出を可能とする”賢い料金”の試行として高速道路の途中下車を認める実証実験を行なっています。これはサービスエリア間が概ね25km以上離れている空白区間の20箇所を対象。将来は都市高速を除く、全国の高速道路で実施したいそうです。
次世代のETC2.0。全国の高速道路に設置した路側機(通信アンテナ)と対応車載器との間で高速双方向通信を行なうことにより、前述のような指定区間の料金割引、渋滞回避や安全運転への支援などのサービスを享受できますが、乗用車の利用者は10%程度と普及は進んでいません。
今回の新サービスによって、どれくらいの人が共感するのかは未知数であり、そもそもどれだけ多くの人に認知してもらえるのか、謎が多そうです。ちなみに、通常のETCの使用ができなくなるかと言えば、当面の予定はなく、これまで通り通常の車載器も利用OK。ETC2.0非対応の機種も、まだまだ普通に販売されているのが現状ですのでご心配なく。