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イメージはタキシード!フィアット創業120周年を記念した500と500Cの限定車が登場

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: Auto Messe Web編集部

今となっては日本の足としても大活躍

 2007年に復活した500(チンクエチェント)が出るまでフィアットの印象は、“少し変わった”クルマ好きが乗る小洒落たイタリア車だった。ところがフィアット500がデビューしてからは、一躍有名となり、現在では日本中の街中で見かけるようになった。

 ルパン三世の愛車としても知られるあの小さくて丸っこいクルマに代表されるイタリア最大の自動車メーカー「フィアット」が創業120周年を迎えた。

 社名のFIAT(フィアット)とはトリノ自動車製造会社を意味するイタリア語「Fabbrica Italianna Automobili Torino」の頭文字をとったもので、ジョバンイ・アニエッリなど実業家の出資によって1899年に創業した。余談だが、自動車のみならず鉄道、船舶、飛行機などの産業分野にも進出していた巨大コングロマリット企業だ。

 フィアットは同年に自社初となるバックギアも搭載されていない「フィアット3 1/2HP」を生産。1902年にはレース専用車を製作し、ヒルクライムレースで優勝するという歴史を残している。その後はフィアットは常に革新的技術を投入したクルマを世に送り出していった。

 そして、1936年に発表されたトッポリーノ(ハツカネズミ)というニックネームを持つ、初代フィアット500が登場した。1953年に公開された映画「ローマの休日」で王女役のオードリー・ヘップバーンを撮影しようとするカメラマン役のグレゴリー・ペックが乗っていたクルマ、といえばイメージできる方もいるだろう。1955年まで生産され50万台以上が販売される成功作となった。ところが、大成功をしたフィアット500にひとつだけ問題があった。それは二人乗りだったということだ。

 それを踏まえて1957年に登場した2代目はもっとスペースを効率に使うために、フロントエンジン・フロントドライブからリアエンジン・リアドライブのRRレイアウトを採用したことで、家族4人が乗れるシティコミューターへと進化した。わずか3メートルにも満たない全長に全幅は1.32メートルといった小型車は、イタリアの狭い路地が多い交通事情にはピッタリだった。

 フィアットは2代目500が想像以上にヒットし好景気が訪れたことで、大衆車のラインアップを増やしていった。1979年には自動車部門が独立し、フィアットオートS.p.Aを設立。ここにフィアット、ランチア、アウトビアンキ、アバルト、フェラーリ、1984年にはアルファロメオ、1993年にマセラティを傘下に入れるほど巨大企業となっていった。

 日本ではインポーターが二転三転とした時代もあったが、FCAジャパンとして現地法人を構えてからは成長を遂げ、2代目フィアット500の発表からちょうど50年目に当たる2007年に現行モデルがトリノでデビューしてからはクルマに興味のない女性から「かわいい」「オシャレ」といった声が聞こえるほどメジャーになった。

 また人気の500に加え、パンダやアバルトと小型車に特化したラインナップとなっている。

 そして今回、創業120周年を祝うイベント「FIAT GOLDEN HEAT」が9月20日(金)から23日(月・祝)まで東京・青山で開催されている。

 会場には120周年記念限定車「500 / 500C 120th Tuxedo(ワンハンドレッド・ トゥウェンティース・タキシード)」を展示。販売台数は、500 120th タキシードが限定185台、500C 120th タキシードは限定100台となっている。

「500 / 500C 120th タキシード」は、フォーマルな場で着用するタキシードにインスピレーションを受けたモデルとして、3層仕上げのパールペイント、アイスホワイトをベースに、ルーフやピラー、ドアミラーをブラック仕上げとしたビコローレ(2トーン)のボディカラーを取り入れている。

 また、外装で特徴的なのが、ブロンズのクロスメッシュデザインを採用した専用16インチアルミホイール。Bピラーには専用120周年記念バッジが装備され、特別な1台であることを主張している。

 FCAジャパンのポンタス・ヘグストロム代表取締役社長は「現行モデルのフィアット500は、2007年にデビューをしてから200万台以上が生産されています。日本には2008年に導入され、これまで4万8000台を超える500が日本全国に納車されています。2014年には年間販売台数の記録更新となる4650台を達成し、今年も同じ勢いで売れています」とコメントした。

 会場にはフィアットから招待された関係者も出席し、「輸入車なのに庶民くさいところがあって愛着がわく」「フィアットの歴史を現行モデルを通じて感じ取れる」といったフィアット愛に満ちたコメントを会場で聞くことができた。

 120周年というないが歴史にさらに研賛を重ね革新のクルマ造りを続けるフィアットらしいイベントだった。

【開催概要】 

展示日時: 9月20日(金)〜 23日(月・祝) 11:00-20:00 

会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F) 東京都港区南青山5-6-23  ※入場無料

【詳しくはこちら】

イベントの詳細はこちら: https://www.fiat-auto.co.jp/120thanniversary/ 

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