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10年後は値上がり必至? いまなら100万円以下で狙える日産中古車5選

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: 日産/オーテック/Auto Messe Web編集部

エクサ

 昭和の終わりから平成の初期(1986年-1990年)に作られたエクサ(KN13型)も、あの時代の日産にしか作ることができなかったユニークなクルマだ。

 カリフォルニアのNDI(ニッサン・デザイン・インターナショナル)がデザインを担当。ノッチバックのクーペとスポーツワゴン風のキャノピーという斬新な2タイプが存在した。それぞれルーフやキャノピーを外すことで、Tバールーフあるいはフルオープンとして楽しめる、“変身”可能な設計はコアなファンのハートを掴んだのである。

 3次元軸のリトラクタブルヘッドランプやコンセプトモデルで終わってしまった”MID4″の縦型ドアハンドルも継承。ハイマウントストップランプを国産車で初めて採用したのもエクサだった。

 1986-1987日本カー・オブ・ザ・イヤー、1987年グッドデザイン賞(通産省)、1987年米国工業デザイン優秀賞など数々の賞を獲得。好きな人は大事に乗っているのでコンディションがいい個体もあるが、30年前のクルマということもあり極めてタマ数が少ない。新車価格は123万2000円から、現在の中古相場はおおむね70万円ぐらいが目安だろう。

 

プリメーラ(P10)

 質実剛健で日産の良心が詰まった欧州テイストの強いセダンが日産プリメーラ。1980年代に日産の掲げた「901運動(1990年代までに技術の世界一を目指す)」から生まれた一台。フロントには最新のマルチリンクサスペンションを投入し、当時のFF車としては突出して優れたハンドリングを誇っていた。

 またコンパクトなボディに最大限の居住空間と、豪華さよりも使い勝手を優先した設計「プリメーラパッケージ」が話題となった。この初代プリメーラのパッケージは、のちの”ミスターGT-R” =水野和敏が担当したのも有名なハナシ。中古価格は、40万~50万円(新車価格は139万8000円から)が相場となっている。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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