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ハイブリットからヴェルファイヤまで「クルマ好きでも間違いやすい自動車用語10個」

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

誤って認識しがちな濁点や数字の読み

 ちょっとした誤読や思い込みは、自動車に限らずよくあること。とはいえクルマ好きのなかにも、間違った覚え方をしている人は数多い。筆者が経験してきた代表的な勘違い用語をいくつか挙げるので、この機会に記憶を上書きしておこう。

 勘違いする理由はいくつかあるけど、まずは英語を読み違えるパターンから。

 元のスペルを確かめれば一目瞭然とはいえ、発音だけじゃ意外と分かりにくかったりする。例えばエコカーの代表例『ハイブリッド(車)』を、『ハイブリット(車)』と誤読するケース。英語表記となる”Hybrid”の末尾は”t”じゃなく”d”なので、正しい読み方は「ド」なのだ。

 他に安全装備の『エアバッグ』を、『エアバック』だと思っている人を見たことがある。英語表記は”Airbag”、つまり”Air”と”Bag”の組み合わせなので、”Back”だと意味がまったく通じなくなってしまう。

 チューニングパーツからひとつ挙げるならば、レースカーにも装備してドライバーの身体を守る『ロールケージ』だろう。英語での表記は”Rollcage”となり、”Cage”は檻や籠といった意味で、ロールケージの形状を思い浮かべれば納得できるはずだ。

 コレを『ロールゲージ』と発音する人や、表記するウェブサイトなどがたまにある。ゲージは英語だと『Gauge』で、寸法/規格/計量器/といった意味を持ち、『エアバック』同様にパーツの仕組みや目的すら分からなくなる。

 続いては固有名詞。企業名で勘違いしている人が多いのは、タイヤメーカーの『ブリヂストン』だ。そもそも、創業者の石橋さんの名前を「橋=Bridge」と「石=Stone」からなる造語。

 現代の感覚でいえば『ブリジストン』のほうがしっくりくるし、発音そのものは変わらないものの、あくまでも『ヂ』であり『ジ』ではないと覚えておこう。

 そして、タイヤ繋がりでいうなら数字を日本語で読むか、英語で読むかも混同しやすいので注意。スポーツカー好きに高い人気を誇るヨコハマタイヤの『アドバン・ネオバAD08R』の『08』は『ゼロハチ』、そのライバルといえるブリヂストンの『ポテンザRE-71R』の『71』は『ナナイチ』と日本語読み。しかし、同じポテンザ・ブランドの『RE-12D』は『トゥエルブ』で、『イチニー』とは読まないからややこしい。

 ちなみにダンロップのハイグリップラジアル、『ディレッツァZ3』の『Z3』は『ズィースリー』で、『ゼットスリー』じゃないのは知っているだろうか。同じメーカーでもネーミングに規則性があるとは限らないので、商品ごとにウェブサイトやカタログなどで正式名称を確認するしかないだろう。

 最後は特に間違いやすい車名をいくつか。ヴェルファイヤ/レガシー/ムーブ/ボクシー/ビッツ/エブリーまたはエブリィ/キャリーまたはキャリィ、これらはすべて間違い。

 正しくは順にヴェルファイア/レガシィ/ムーヴ/ヴォクシー/ヴィッツ/エブリイ/キャリイなのだ。他にも『ー(ハイフン)』の位置や英語の大文字と小文字、数字の読み方などなど、紛らわしい車名はいくつもある。

 呼び方を間違っていたことで困ることはないだろうし、知っていることでトクすることもないだろう。とはいえ、覚えておいて損することもない情報なので、クルマ好きは頭の片隅に記憶しておくといいだろう。クルマ好きを謳う人がSNSなのど書きで、表記を間違えると「わかってないな〜」と思われることとなる。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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