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クルマ愛好家は必見! 映画史に残る、強烈にクールな登場車10台

俳優とクルマが馴染んだ洋画のすべて

 クルマが登場する映画といえば最近公開された、アメリカのカーアクション映画「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」が大ヒットしたのが、記憶に新しいと思います。自動車そのものを色濃く描いた映画なので、クルマ好きにはおなじみですが、「60セカンズ」や「トランスポーター」みたいなクルマ一辺倒じゃなくてもストーリーの中でさり気なく名車が登場し、印象を残している映画も多かった覚えがあります。

 そんな名車が登場する洋画をご紹介しましょう。

 

【THE GRADUATE(卒業)】

 まずは、1967年公開のダスティン・ホフマン主演「THE GRADUATE(卒業)」。ダスティンが扮するベンジャミンは名門大学を卒業し、卒業記念に父親からプレゼントされた真っ赤なイタリア車に着目しました。その登場車こそアルファロメオの名車『アルファスパイダー』で、夜な夜なホテルへ乗りつけて恋人エレーンの母親であるミセス・ロビンソンとの逢瀬を重ねる、純愛映画の意外な一コマです。

【フレンチ・コネクション】

 1972年公開のアメリカ映画「フレンチ・コネクション」。トルコからフランスのマルセイユ経由でニューヨークに密輸される、ヘロインのルート解明のために主演の通称ポパイ刑事に扮するジーン・ハックマンが奮闘。カーチェイスのシーンでがポパイ刑事が乗る車こそ、ポンティアック・ルマンだったのです。カーチェイスの撮影シーンでは、犯人を追いかけるうちにボロボロになってしまいますが、インパクトは最強です。

 

【アメリカン・グラフィティ】

 1974年公開、ジョージ・ルーカス監督の「アメリカン・グラフィティ」。時はベトナム戦争中、アメリカの高校を卒業して家を離れる直前の若者たちの一夜を描いた映画には、まだ無名だったハリソン・フォードが登場しています。地元最速と言われる黄色のホットロッド車、32年式のフォード・デュースクーペ改を駆るポール・ル・マットとのゼロヨン勝負のシーン。スタートでハリソン・フォードが乗る55年式シェビー(シボレー)210は、先に勢いよく飛び出しますが……。ホロ苦く甘酸っぱい感じで、あるある話の連続です。

【48時間】

 1983年公開の「48 Hrs.(48時間)」といえば、サンフランシスコを舞台に白人のコワモテ刑事と黒人のチンピラが悪党を追うー。主演のエディ・マーフィは48時間仮釈放の身で、彼と行動を共にする刑事役のニック・ノルティが乗っているのが、64年式のキャデラック ドゥビル・コンバーチブルでした。巨体のタイヤを鳴らしながら右往左往、二人は刑務所から脱走した逃走犯を探し回るのです。

 

【レインマン】

 1988年公開の「レインマン」は、自閉症の兄と自由奔放な弟それぞれの人生を描いたヒューマンドラマ。主演は自閉症の兄役ダスティン・ホフマンと自由奔放な弟役トム・クルーズ。ダスティン・ホフマンを連れてトム・クルーズがドライブするのが、父の遺産だった49年型のビュイック・ロードマスター(ファイアー・ボールエイト)である。兄を米北東部シンシナティの病院から連れ出し、クルマでロサンゼルスに向かいながら色々な出来事を体験することで変わっていく弟の心に注目です。

 

【プリティ・ウーマン】

 1990年公開の「プリティ・ウーマン」。実業家に扮したリチャード・ギアが弁護士スタッキーのクルマであるシルバーのロータス・エスプリSEを借りて、ビバリーヒルズのホテルへ向かう途中道に迷ってしまう。そこでジュリア・ロバーツ扮するビビアンに道を尋ねたところからストーリーは始まるという、ちょっっぴりロマンティックなコメディです。

 

【トレーニング デイ】

 2001年公開「トレーニング デイ」は、新人刑事の一日、トレーニング デイ(訓練日)を描いたサスペンスアクション。主演のデンゼル・ワシントン演じる悪徳刑事が乗るのクルマはパトカーではなくシボレー・モンテカルロでした。新しくコンビを組むことになった新人刑事のイーサー・ホークに対して「セクシーだろ」と愛車を見せるシーンが印象的です。

 

【ボーン・アイデンティティー】

 2003年公開「ボーン・アイデンティティー」は、記憶を失った男ジェイソン・ボーンを巡るサスペンス・アクション。ジェイソン・ボーンに扮する主演のマット・デイモンが赤いローバーミニのハンドルを握って、警察から追われるハメになって逃げるというもの。オンボロのミニを超絶テクニックによって、パリの街を縦横無尽に駆け抜けていく。歩道や階段をモノともせず、ミニならではの機動力を生かす展開が見ものです。

 

【グラン・トリノ】

 2009年公開の「グラン・トリノ」は、クリント・イーストウッドが主演を務めるヒューマン・ドラマ。孤独に暮らす気難しい元軍人の男が、近隣に引っ越してきたアジア系移民と次第に交流、その途中でいろんな問題が起きるというもの。映画で登場するクルマが、72年型フォードのグラン・トリノ。クリントの愛車という設定ですが、彼とイザコザが起こることになるアジア系のヤンキー達が乗っていたのがホンダのシビック・フェリオでした。マットブラックに塗られたボンネットやリアウイングなど、シビックのカスタムにも注目してください。

 

【ミッション:インポッシブル】

 トム・クルーズ主演の2018年公開となった「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」。人気のスパイアクション映画では、新型BMW M5が起用されています。もちろんトム・クルーズが駆り、ノースタントで挑むという本物のアクションで注目を集めました。

 いかがでしたか。登場するクルマの好みもありますが、ここで紹介した映画はストーリーも評価が高い名画ばかりですので、興味ある人はぜひ観てください。

 ところで、あなたにとって印象に残った映画に登場するクルマや劇中車はなんでしょうか。少しだけ思い出してみてください。

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